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職人の三つ子の魂


昔から人と何かを一緒にするのが苦手で、子供の頃は一人遊びばかりしていました。

2つ上の兄の幼馴染みが近所に住んでいて、兄が遊びに出る時は一緒に連れ出してもらっていました。
一人遊びばかりの弟を心配してというよりは、母親に言われて仕方なくといった感じだったけど、おかげで毎日退屈せずに済みました。
小学校の中学年にもなると、人付き合いもできる器用さも少しづつ身に付いて、放課後は同級生と暗くなるまでサッカーをしていました。


三つ子の魂百までじゃないけど、僕の性格というのは幼稚園に入る前から変わっていません
幼なじみが遊んでくれ、兄が外の世界へ連れ出してくれた時から何も変わってはいないと今でも思います。


今でも仕事は一人でする

誰かが側にいるだけでも自分のペースが乱れるので、人は雇いません。
どんなに忙しくても一人でしています。

それでいて自分のすることには厳しくなりがちなので、いつまで経っても仕事は進まず、どんどん納期は迫ってくる。
上手く人に頼んだり、アルバイトでも入れれば良いのにそれができない三つ子の魂なのです。

人と一緒に何かをやり始めると必ずつまづく。

今まで沢山の人達が「一緒に仕事を」と声を掛けてくれ一緒にビジネスをしました。
でも残念なことに、どんな人でも長くて1年。短くて1ヶ月で相手のことが嫌になってしまいます。
そうして誰かと一緒に何かを初めては短期間で関係を解消する。ということを同じパターンで繰り返しています。

最初はとても良い関係を築くことができるけど、しばらくすると相手の要求がエスカレートしてきて煩わしくなってくる。
僕の我慢が足りないのかもしれない。もしくは僕が人を調子に乗らせてしまうのかもしれません。
気心が知れると言えばそれまですが、少しづつ相手との歩調が合わなくなり破局を迎えてしまうことが何度も続きました。

今までは自分のこだわりの強い性格や、融通の効かない偏屈な部分が人との関係をギクシャクさせるのだと思っていたけど、近頃では選ぶ相手が合っていないのかもと考えています。
それに人からは選んでもらえるけれど、自分からは選んでいない事に気づいた事も大きいです。


自分の価値観や哲学を大切にする


受け身になり相手に合わせ色々とやってあげてしまうので、相手は嬉しくなって「もっともっと」となるけど、こっちは価値観が違うのだから次第に苦痛になってきます。

商売上で相性が良さそうだから一緒にやりましょう、となっても価値観が合わないから続けていけません。

美しいものを見て、何の説明も無しに「美しい」という感情を共有できる相手を自分から求めないといけないと思います。
いつまでも受け身のままで相手の歩調に合わせ続ける事はやはりしんどいものです。


それでいて「今後は一緒にするのは辞めましょう」と関係を解消するのはとても疲れます。
相手から恨まれているんじゃないかと感じる事もあるし、当然ながらとてもがっかりされます。
僕は幸い経験は無いけれど、「結婚より離婚の方が何倍もエネルギーが要る」という話は少し分かるような気がします。

結局自分は自分の価値観を殺してまで、ビジネスに取り組むということができないようです。
人と一緒に何かするときは、相性や性格ではなく、フィロソフィ(哲学)が似た人と組むのが良いというのが自分なりの答えです。


色々思うところはありますが、やはり一人で自分のペースで続けることが大切。

三つ子の魂は今でももちろん健在なので、無理をせず自分のものづくりの効率や情熱を保ち続けながらやっていきたいと思います。



いつもお読み頂きありがとうございます!