治療の主役は?
【飼い主参加型治療】
治療に飼い主さんが参加する
多くの場合、動物病院で治療を受けるとき、飼い主さんはどういった立場にいるでしょうか?
「医療を受ける側」
「治療をしてもらう側」
「専門家のいうことを聞く側」
です。
飼い主さんは常に、治療に参加すること多く許されず、治療方針の決定は、常に獣医師から飼い主さんへの「一方通行」の状態になっているんです。
しかし、それで治療は成功するのでしょうか?
飼い主さんと獣医師が協力
動物はどのように命を維持しているでしょうか?
食べ物を食べ、水を飲み、運動をし、人間関係や、動物関係の中でいろいろな楽しい思い出、悲しい思い出たくさん作りながら、命を維持していきます。
多くの研究で「動物の感情」が病気に関係していることが科学的に証明されているように、物質的、精神的な影響を受けながら命のかたちを変化させていきます。
病気は、時間の経過のなかで大きくなってきます。
物理的、精神的な影響の積み重ねです。
どんな食事を食べてきたか、どんな水を飲んできたか、どんな運動をしてきたか、どんな環境で過ごしてきたか、どんな人間や、動物と過ごしてきたか、どんなことを感じ、喜び、悲しんできたか…です。
それら、食事や、水、空気や、電磁波、運動や、人間関係、喜びや悲しみを作る主役は飼い主さんである以上、病気の治療をする主役も飼い主さんでなければいけません。
飼い主さんがやるべきことは「参加すること」
専門家側がやらなければいけないことは「参加してもらうこと」
目の前の動物に質の良い食事を提供するのも、質の良い空気を提供するのも、質の良い人間関係を提供するのも、喜びや悲しみを提供するのも、飼い主さんが中心にやってきたこと。
そして、これからもやっていこうとしていること。
しかし、多くの場合、飼い主さんは常に、治療に参加させてもらえず、治療方針は常に「一方通行」の状態で、「専門家側→飼い主さん」「Top→Down」の構造が多く、飼い主さんが参加することが許されなかった。
どのような食事を作ったらいいのか、どのようなコミュニケーションを取っていったらいいのか、どのような生活環境に気を付けたらいいのかを専門家と「一緒に」考える機会がよがれてしまっているように思えます。
飼い主さんが治療する側の主役になり、「その子にとっての治療法」を決める場に参加していくことが、目の前の動物を1番知っている飼い主さんの1番大切な役割になります。
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