本編未見やシリーズに詳しくなくても楽しめる!傑作ウルトラ映画5選
どうもウルトラの叔父です。
なんとなくウルトラマンの事が語りたくなったのでタイトルの通り、シリーズに対する知識が無かったり、TV放送を見ていなくても楽しめるウルトラ映画を5つ紹介しようと思います。
当記事にて興味を持ち、一人でも動画配信サービス等で視聴される方が増えると幸いです。
ウルトラマンゼアス2 超人大戦・光と影
1つ目の作品は「ウルトラマンゼアス2 超人大戦・光と影」です。
放映年は1997年。
TV放送を見ていなくても~。と冒頭で書きましたが、こちらのウルトラマンゼアスは映画作品として2作品作れたものなのでテレビ放送そのものがされておらず、シリーズ知識無く単品で楽しむにはもってこいのウルトラ映画です。
「タイトルに2って書いてるから1を先に見ないとわからないんじゃないの?」と思うかもしれませんが、前作はギャグ色の強い作品で毛色が大きく異なるうえに心理描写等に前作からの流れを組むことがほぼ無いなので本作から見ても全然OKです。
私個人の体験としましては、2を先に見たんですが最高に面白かったです。
先ほど1作目はギャグ色が強いと書きましたが、では本作の毛色はと言うと「スポ根×王道ヒーロー」といったところでしょうか。
開幕いきなりウルトラマンゼアスがウルトラマンシャドーに完敗し、戦うことに対してトラウマを植え付けられるという衝撃的な映像から始まりその後、憧れのゼアスの敗北を受け入れられないあまり嫌いになってしまった少年と出会い、トラウマを克服するために空手道場に入門…。というのがあらすじです。
ちなみに平成ウルトラ映画では恒例ともいえる、第2主人公ポジの少年が登場するのもこの作品からです。
このあらすじで大体わかると思いますが、とにかくシンプルです。まさに友情!努力!勝利!
特にクライマックス、シャドーとのリベンジマッチは心地よさすら感じるお約束展開のオンパレードで視聴者の童心をくすぶってきます。
とりあえず頭空っぽにしてヒーロー作品が見たい!という方にはおススメできるタイトルとなっております。
ウルトラマンティガ・ウルトラマンダイナ&ウルトラマンガイア 超時空の大決戦
続いてはこちら「ウルトラマンティガ・ウルトラマンダイナ&ウルトラマンガイア 超時空の大決戦」です。
放映年は1999年。
タイトルがちょっとややこしいですが、当時放送されていた「ウルトラマンガイア」の劇場用作品となります。
まずウルトラマンガイアという作品についての説明をしますと、作品内専門用語が多く登場したり、歴代シリーズでも最大級の地球防衛隊を誇るためレギュラー・サブレギュラーキャラが非常に多かったり、シリーズ初のライバル枠ウルトラマンが登場したりと、大人が見ても唸るような設定が数多あるシリーズでも異色な作品となっています。
「そんな話の劇場版ってそれこそレギュラー放送を見てないと辛いんじゃないの…?」と思うかもしれませんが、この話はウルトラマンガイアの複雑な世界観に対する事前知識も理解力も全く必要としません。
それは何故か?答えは本映画がウルトラマンガイアの世界を舞台にしていないからです。もっと詳しく書くと、この作品はウルトラマンガイアが特撮ヒーローとして放送されている世界にガイアの主人公が迷いこんだお話なのです。迷い込んだのは主人公だけなので、ガイア本編の複雑な人間関係や設定を全く知る必要がなかったんですね。
そしてもう一つ特筆すべき点として、ウルトラマンガイアに変身する高山我夢は言わば巻き込まれた形であり、実質の主人公はいじめっ子や母親から「ウルトラマンなんて卒業しろ」と言われ続ける新星勉という少年だということです。彼がある日、望みを叶える赤い球を見つけ「本物の我夢に会いたい!」と願ったことから物語が始まります。
内気な少年にいじめっ子といえば…お約束の謎の転校生の少女も当然登場します。
そのため今作はヒーローものの要素は比較的少な目で、少年達の不思議な冒険記・青春群像劇の要素が強くなっています。そういった物語が好きな方には、ぜひとも見ていただきたい作品です。
ウルトラマンメビウス&ウルトラ兄弟
3つ目はこちら「ウルトラマンメビウス&ウルトラ兄弟」です。
放映年は2006年。
「ウルトラマンメビウス」はウルトラマンシリーズ40周年ということで、平成作品で初めて昭和ウルトラマンが本格客演するようになったTVシリーズです。
この作品ではそのレギュラー放送での客演に先駆けて、主人公であるメビウスとウルトラ兄弟(初代・セブン・帰マン・エース・タロウ・ゾフィー)が一堂に会し、更に初代・セブン・帰マン・エースの役者さんがウルトラマン本人役で登場するという非常に豪華な作品になっています。
この昭和ウルトラマン主演の4人、撮影中も「ダンディー4」と呼ばれていたほど渋カッコよく、彼らが足並みを揃え歩きながら同時に変身するシーンは一見の価値があります。
登場する敵も、テンペラー星人・ザラブ星人・ガッツ星人・ナックル星人・大ボスにヤプールと、各昭和ウルトラマンに登場した印象深い宇宙人ばかり。昭和世代の方はきっと「ああ!いたいたこんなヤツ!」となること間違いなし!
先述の2作とは異なりガッツリTV放送の延長線の作品となっていますが「メビウスという新米ウルトラマンがいて、いつも通り地球防衛隊の一員として過ごしている」ぐらいの認識でも本作を楽しめます。なんなら今作はTVシリーズよりも先に撮影されてたりします。
1つ目に紹介したウルトラマンゼアス2が王道のヒーロー映画とするならば、こちらの作品は王道のウルトラ映画と言えるでしょう。
この記事で紹介する作品の中では唯一90分映画となっているため、ガッツリウルトラ映画を見たい!昭和ウルトラマンで育った世代だ!という方にはおススメできるタイトルです。
劇場版ウルトラマンエックス きたぞ!われらのウルトラマン
4つ目はこちら「劇場版ウルトラマンエックス きたぞ!われらのウルトラマン」です。
放映年は大きく飛んで2016年。
当時TV放送されていた「ウルトラマンエックス」の劇場用作品であり、主役であるエックスに加え、記念すべき第1作目の初代ウルトラマンと平成最初のウルトラマンであるティガが活躍します。
ウルトラマンエックス本編では「怪獣との共存」をテーマにドラマが繰り広げられますが、今作は封印が破れ復活した怪獣ザイゴーグを止めるため地球防衛隊とウルトラマン達が戦うというストーリーです。
今作の見どころはなんといっても夜を舞台にした市街地戦でしょう。ミニチュア特撮に特に力が入っており「最近のウルトラマンってCGばっかりなんじゃないの?」と思っている方はビックリすると思います。Youtube公式チャンネルにある当時の予告CMを見ると平成ゴジラ・ガメラといった怪獣映画を彷彿とさせるCMとなっており、本作がミニチュアを駆使した巨大感溢れる特撮を重要視したかわかるかと思います。
また2022年1月現在、地球防衛隊が活躍する最後のウルトラ映画にもなっており、予告にもあった「3体のウルトラマンと連携し、怪獣を撃滅せよ!」というセリフ通りウルトラマンと地球防衛隊の協力プレイをCGとミニチュア特撮の融合でド派手に表現し、カッコいいことこの上ありません。
更にカメラワークも、それぞれ平成と昭和を意識した映し方をするという徹底ぶり!
「特撮が存分に活かされた映画が見たい!」「平成怪獣映画が大好きだ!」という方にはぜひ見ていただきたい作品です。
劇場版 ウルトラマンR/B セレクト!絆のクリスタル
最後はこちら「劇場版 ウルトラマンR/B セレクト!絆のクリスタル」です。(R/Bはルーブと読みます)
放映年は2019年。
偶然ウルトラマンの力を手に入れてしまった一般市民兄弟の湊カツミ・イサミ兄弟を主人公に"家族の物語"をテーマに描かれた「ウルトラマンR/B」の劇場用作品。
本編の「ウルトラマンR/B」については、前述のテーマをやや扱いきれていなかったところがあり評価のわかれる作品になっているのですが、劇場版については本編に難色を示していた層まで含めて高評価を獲得している傑作となっており、理由としてはストーリーの良さが挙げられています。
弟イサミや妹アサヒが"夢"に向かって突き進んでいることに対し、自分の進むべき道を決めかねている兄カツミ。
カツミの旧友で"夢"を挫折し引きこもりになってしまった戸井。
戸井とカツミの"夢"を弄ぶ悪魔 ウルトラマントレギア
本作の"夢"というテーマと、本編の"家族の物語"というテーマが綺麗な一本軸になっているストーリーは秀逸の一言です。特に悪役であるウルトラマントレギアは、従来の悪役にはなかった狡猾さと愉快犯的怖さがよりテーマに重みを与える名キャラクターになっています。人間湊カツミとして生きるか、ウルトラマンとして使命を全うするか。トレギアの問いかけにカツミが出した答えとは…。
夢を悩んでいる人、夢が叶わなかった人なんかが見ると思わずウルッと来るかもしれません。
また、登場ウルトラマンも本編主人公であるロッソとブル・本映画が初登場で30年ぶりの女性ウルトラマンであるウルトラウーマングリージョ・前作主人公のウルトラマンジードと、近年のウルトラ映画の中では珍しく最小限に留まっているため「最近のウルトラマンが沢山出ても誰が誰かわからねえ!」という方でも安心してみることが出来ます。このゲスト出演の少なさもよりストーリーをシュッと引き締めている要因となっています。
余談ですが、私はこの映画をウルトラシリーズをほとんど見ていない友人と一緒に見に行ったのですが上映後にベタ褒めしていました。
「特撮映画は娯楽性も大事だけどやっぱシナリオでしょ!」という方には迷わずおススメできる作品です。
終わりに
如何でしたでしょうか?
ネタバレを避けたうえでのプレゼンかつ最小限の紹介に留めたので全然熱意が伝わっていないかもしれませんが、なるべく様々な方面で5つチョイスをしたつもりです。
入門に最適なシリーズをファンが答える投稿等は多いのですが、話数があると尻込みされる方や映画好きの方に少しでもウルトラシリーズに触れるキッカケになれば1ファンとして嬉しい限りです。
あわよくば映画を視聴して気に入ったら、twtter等でおススメされるシリーズを見てガッツリ沼にハマってください笑
というわけで本記事ははこれにて終了します。ここまで読んでくださってありがとうございました。
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