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プロローグ
このnoteは現在いPodcastで配信している
放課後ラジオ「弱酸性な僕ら」
というラジオを文字起こしした、目で読むラジオです。
学校や職場の帰り道。今日1日居た場所から家に帰る道。
今日もつかれたな。何もしてない1日でもなんとなくこの時間は疲労感がある。
でも帰り道にこの疲れを癒せるようなリラックス状態になることはできない。外だし。だから私たちは何となくスマホを覗き込んで暇を潰している。
そう、暇なのだ。別にやることがない訳でもない。むしろ毎日忙しいけど、この時間帯だけ暇なのだ。
だって帰路の徒歩道や電車に揺られている間は行動が制限され、リラックスもエンジョイもできない。かといって溜まったタスクを消化するのも困難だし、別に今はしたくない。面白くないな。
学生の頃は帰り道が楽しかった。友達とくだらない話で笑いあったり、特に意味もないけれど必ず過ごしたあの時間はいい思い出だな。テスト前なのに3時間くらい公園で話しこんで、門限すぎて帰ったら親に怒られたなぁ。部活が違うのにいつものメンバーで帰るために、スケジュールが合わなくても、わざわざ学校で待って一緒に帰ってた。友達と一緒に出来る無料スマホゲームを片っ端からやってみたこともあったな。
あのくだらない時間が最高に楽しかったなぁ。
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…はぁー。
でも、あの時はあの時、今は今。帰り道という名の通り道に楽しみを見出すことは難しい。
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(遠くの方から楽しそうな話し声が聞こえる)
そんなことを思っている最中、近くにいる学生らしき男がその友だちと楽しそうに話している。小さなことに感動し、表情豊かに話している。
懐かしかったからだろうか、羨ましかったからだろうか。私はその楽しそうなおしゃべりに耳を傾けるのだった。
(エンディング)
放課後ラジオ「弱酸性な僕ら」
あの日の青春を思い出すようなのんびり楽しいラジオ。学校帰りの学生たちは今日も、くだらなくて幸せな放課後を過ごすようです。
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