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Barry Harris 大師匠

前回のBud Powellは、その荘厳なサウンドで
破滅型の人生ながらも後世に絶大な影響を与えた。。
そのフォロワーの中で、いち早く個性を確立したのが、Barry Harris!(親しみを込めてバリーさんと呼ぶことにする)
1929年12月15日生まれの88歳現役!
僕が彼のサウンドに出会ったのは20年前。
19歳の頃、バイトを始めたジャズカフェの常連さんに譲って頂いたレコードの中に、彼のレコードが含まれていた。


いつの頃からバリーさんを好きになったのか、わからない、。
けど大学4年生の夏休み、2000年夏、山口県萩市で開催されたJAZZワークショップに参加したときに、メイン講師として来日していたときに、『行こう!』と決めたわけだから、
その時点でかなりバリーさんを聴き込んでいたのだろう。
実際に会ったバリーさんは、小柄な黒人の爺さんだったが、子供のように目を輝かせながら受講生に自らのジャズを伝道していた。
いまでも忘れられないシーンが3つ。
あるアンサンブルの練習のとき、僕がブラシでスネアドラム使って伴奏していたら、わざわざ手を止めて『お前のサウンドはgoodだ!』と
言ってくれたこと。
そのワークショップはオーケストラの演奏もあったのだか、そのリハをじっと高い二階席から、見つめていた姿
そして最後の講師陣によるコンサートの
サウンド!(ベースはRichard Davis.ドラムはLewis Nashだった)
僕はそのとき、深くビバップに慣れ親しんでいたわけではなかったが、
会場に溢れだすバリーさんのサウンドが
『これはなんだ?!これは愛か?愛だな、こりゃあ、、』と強く思わされた。。
その後も2006.2009.2011と来日したときには出来るだけ見に行った。
もう90歳ちかいから、さすがに来日はしないだろうが。。
Budとは真反対の優しく、親しみやすいサウンド、かつ深いピアノ。
1950年代には既に地元デトロイトで、
Louis HayesやKenny Burrel、Pepper Adamsなどの兄貴的、指導的立場にあったという、根っからのジャズ伝道師!
演奏の特徴は、
なんといってもその深い深いリズムだろう。
リズムについてはバドを凌ぐ程の深みに達した。
1970年代〜90年くらいの演奏は、前人未踏のdeeepなグルーヴでスイングしまくる、、⬇︎


今でもバリーさんは、
定期的にワークショップを続けながら、
NYの騒々しいバーの片隅で、
ジャズの黄金時代のサウンドを黙々と伝え続けている!


もう一度会いたい!!

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