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[エッセイ]捨てるのも悪くない⁉︎断捨離とダイエットとNo pain, No gain.

どうも!藤沢真弓です。

2000年代は資本主義に疲れた欧米人を中心にして一躍人気となったこんまり氏の活躍を始め、断捨離やミニマリストは洗練さと合理的さを持ったライフスタイルの理想型として書店にハウトゥー本が積まれていますが、その第一人者のこんまり氏が2023年に『ワシントン・ポスト』のインタビューにて子どもに囲まれて暮らすようになるにつれ、片付けを諦め、今は散らかっていると語ったことが批判を浴びました。

こういったライフスタイルの提言も流行り廃りがあり、流行に感化されるとは自発的なものとは言い難く、主体的に行っている自分自身に焦点があたっている状態であるという部分もありますよね。そもそも足るを知るの足るの経験がなければそんな境地には達しないわけです。

といっても自分自身の中にも自分という別の檻の中にで流行り廃りもありまして。書店やニュースで新たな価値観に触れることで、その時は懐疑的でもふとした瞬間に採用したくなり、ある程度経つとリバウンドで元の状態に戻り、自分の中で府に落ちたスタイルを見つけていく。恣意的な流行や風潮がなければ歴史もないでしょうしね。流行を作る人もある程度希望を込めて考えてるのでしょうし。

私と言えば最初こそヨガから発生した断捨離やミニマリストの形を変えたハイソさに辟易してたのですが、例の如く感化され、ずいぶん大好きな服や書物を手放したものです。だけど9割まで捨てたくともどうしても頑張って7割ほどまでしかできないでいたんすよね。

しかし!最近はなんと8割まで捨てることができました。そんなことまであるタイミングに変わっていったりするんですね〜。というのも5年前に15キロの減量に成功したのですが、糖質オフダイエットをしたため、久々に炭水化物をがっつり食べたらそのおいしさに止まらなくなってしまい、5年かけて完全にリバウンドしてしまったんですね。

服も再び前のサイズのものを買い直さなければいけなくなってしまいました。なにせ15キロ痩せた時に服を試着して鏡を見た際に、やっぱり服って楽しい!となりサイズを入れ替えてしまったのですね。痩せてた方がどんな服も似合いますよね。

ただリバウンドしてしまった時、もちろん絶望を覚えたのですが、5年間うちの序盤はそうやって服を楽しんだり、水着を着てみたりして、割と楽しめたから、まあいいか〜という気持ちにしだいになってしまいました。炭水化物って多分、人間に必要なものなんだな。だけど気力があるうちに頑張れたことはいい自信になりました。

さて、服を買い直すことになり、ジーンズが億劫になり、ボタンがあるボトムスを敬遠するようになってしまい、ゴムのスカートやズボンしかはかなくなってしまいました。シャツも遊びがなくて息苦しいし、ノースリーブも着れない。体重が増加したから動きも悪くなり、朝は上からはおればいいワンピースを好むようになりました。しかも、肌触りが良く柔軟な綿素材のものを好みすっかり中年の道を目指しています。

まあただそろそろダイエット再開する予定です。一生ものの燃え尽き症候群で5年前のようにサイヤ人モードにはなれないのですが、地道に運動して、節制し、適正体重になっていきたいと思います。

何かを得るには何かを捨てるしかない。古くから言われているもはや格言ともいえるほど広く認識されている言葉です。私は昔からこの言葉が嫌いでした。なんで何かを捨てるしかないの⁉︎あれもほしい、これもほしい、もっともっとほしいの。笑

でもそれって、もしかしてスーパーで駄々をこねている子どもと一緒だったのでしょうか?

否、私たちはもう親に与えられなければお菓子を買えない子どもではないのです。金にものをいわせてなんでも手に入れてやるよ。

はい、そうです。世の中にはお金で買えないものばかりなのです。

ダイエットするには食べる喜びを捨てなければならない。それは正しいですが、実際年齢と共に1回1回の食事の喜びを味わなければ胃がもたなくなってきたのです。毎日おいしいものを食べて飲んだくれたい。そんな数年前の栄光と成功体験をも凌駕する胃もたれ。

そう、私たちはどちらにメリットがあるのかと自然と取捨選択するようになってくるのです。

私は昔から数学と言わず算数から苦手な子どもでした。しかし大人になるにつれエクセル計算を強いられ、時間の配分計算を強いられ、悟ったのです。

そう、5-2=3だと

余談ですが0×0は0ですね。

不思議ですね、毎日1人暮らしで暇なものなんで、いろいろと空想しているとある時に答えが浮かんでくるものです

しかしですよ、例え5-2=3だとしてもです、それに気づいたとして、5は5なわけです。人生の半分だったわけですよ。それはまさしく、No pain, No gain。なわけですね。

なのでここまで長々と何が言いたいか、といいますと、私はいまだに何かを得るには何かを捨てなければいけないという言葉に駄々をこねつつも、痛みなくして得るものはない。こちらをマイライフスタイルの指針に採用させていただきます!

実際捨てるのはものじゃなくて、いつでも執着だとか甘さなわけです。物質的には結局何も減らないのであれば、経済的には何も損失がないわけで実際はお得なわけです。きっと何かを捨てざるを得ない時は、どんな人にもくるんだろうな。そこから、別の世界に踏み込みます。現状維持でも誰も構わないけど、人間は飽きるもので、きっと生きてる限りは、歩を進めざるを得ないんですねえ。


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