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メイ・ディセンバー

(思いっきりネタバレしています。)

往々にして、観てしまうと精神的に悪影響がありそうな映画というのはある。それでも観たくなってしまうというのが人間心理なのだが、私の場合は、自分の精神状態と相談して生活に支障をきたさないと判断した時のみ観て、それ以外は観ても問題ないと思えるまでストックに眠らせておく。

この映画もいわゆる精神的によろしくない映画だろうという気はしていたが、幸いここ最近の私はノンストレスだったし、そこまでのショックもなかろうと思って観た。がしかし、(私の映画鑑賞録が偏っている部分はあるにしても)誰も死なないのに、子どもが犯罪に手を染めてしまいましたの類でもないのに、ここまで「後味の悪さ」を経験した映画は初めてだった。

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