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父親を越えたい、という経営者の夫

男性ならば誰しもそう思うのだろうか?私は女性だし父親や母親を越えたいと思ったことは一度もない。両親のことはとても尊敬するし心から感謝しているけれども、闘争心とかライバル心っていうものは理解に苦しむ。

夫が言うように、彼の父親(私にすれば義父だが)は非常に素晴らしいお人柄で立ち上げた事業を大きくされて偉大な存在だ。ほぼゼロからスタートさせたその事業を世界中を飛び回ってこれほど成功させたというのは誰しもなしえることではなく、経営者の私の父親でもそのレベルではない。事業を大きくするということは関わるお客さんも然り、従業員もその家族の責任も負っていくのだから考えただけでもたいそうなことである。

そんな父親を見てきたからこそ夫は「父親を越えたい」というのだろうか。自分はまだまだそのレベルじゃないとか、お父さんが30代の頃はこれまで達成してたとか、僕に足りないものはリスクを取ることだ、とか。父親と比較した発言が幾度となく飛び出す。

「お父さんに負けたくない」と本音が出たこともあった。それを聞いた時に少しびっくりした。

けれど、今日たまたまYoutubeを見ていて同じように話している人がいた。タワマンに住む慶應生タロたんだ。

実際には、たろたんのご両親がされているYoutubeでお母さんが話していた言葉だが、たろたんはノートに「お父さんを越えたい」と書いていたという。

それを聞いて何故か涙が溢れてきた。みんなそれぞれ必死に頑張っている。特に自分で事業をしていればなおさら、高みを目指して売り上げて、利益を上げ続けなければいけないし、人並み以上の気力と気概が必要になってくる。

そんな日々の努力を間近に見ているからこそ、その大変さを知っているしそれがどれだけ難しいことか、苦しいことがわかるからか、何故かそのYoutubeを見たときに涙が溢れてきたのかもしれない。

みんな頑張っている。みんな苦労している。夫の苦労を再認識する機会となり私も私で努力し続けようと思った。彼を支えること、彼の事業を成功させるようにサポートすること。それが私の仕事だ。


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