「自分でやって」という妻たち
ここ数日、友人たちと食事をする機会があった。妻たちが集えば家族の話にならないわけがない。決まって夫の話になる。決して「愚痴を言う」とかそんな下世話な話ではないことを先に記しておく。
いつものことだが、友人たちに夫の朝ごはんにお弁当、夕食に至るまで食事や家事を全て担っていることを話すとひどく驚かれるケースが多い。もちろん私たちは子供がいないので子供がいる家族とは状況が全く異なる。子供がいればまず子供が優先の生活になるだろうし、学校に行かせるための準備があったり、ご飯を食べさせたりと自分たちのことは二の次だろう。
夫の弁当で言うと「自分でやって」というばかりに夫自身に弁当箱に詰めてもらったり、自宅に帰ってきて「お腹すいた」といえば「自分でやって」と夫は自分の食事を作る、という家庭があったり。もちろんそれぞれの家族の形があって役割があるので全く否定することではない。いろんな家庭がある。
けれど私たちの夫婦は兼ねてから伝えているように、夫は仕事、私は家のこと、と全て分業にしてるため夫が仕事優先できるような環境作りをすることが私の仕事だったりする。
それを覚悟して結婚したし、父親の経営者の生活ぶりを小さな頃から見ていたので母親がやっていたことと同じことは文句も言わずにできるのかもしれない。
学生の頃からの友人たちにも「私は絶対に無理」と何度も言われるように、やっぱり夫の仕事を最優先してサポートすることは簡単なことではなかったりする。けれど会社を経営する限り彼のパフォーマンスそのものが会社の業績に直結すると言っていいし、うまくいくかどうかは彼にかかっている。ないがしろにできない。
将来子供ができた時にはどうなるか分からないが、自分の母親が父親をサポートし続けたように私もそうしていくんだろうな、ということは薄々気づいてたりする。私たちはその人生の中にいるのだ。
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