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「日の当たる道を歩く」というのは一種のライフハックです。

「日の当たる道」とは「良くも悪くも...目立つ」という意味です。

そう言っても未だピンと来ない人には「キラキラ系」とか「リア充系」とか言えば、わかってもらえるかも。

日本には謙譲の美徳というものがあります。だからこれから僕が話すことに強い反発や抵抗感を覚える人が多いのではないか? と想像します。



■じっちゃまは日陰者だった。

以前に「僕はいつも学校の成績が悪かったし就職戦線もお話しにならないくらいダメだった」という話をしました。だからどちらかといえば日陰者でした。 大学は慶應に進んだのですが「え、嘘だろう? あいつが!」高校の同級生からはそういう反応しかなかったです。(笑)

大学入った後も内部進学者とかのキラキラについて行けなくて、日陰の雑草みたいにして4年間を過ごしました。

正面対決を避け、「身の程」をわきまえた進路......(ああ、あいつはどうせ、あんなもんだろう)と周囲の人も溜飲が下がるような、無難で地味な選択ばかりを自分はしてきた。ゼミの先輩に引っ張られて土建屋に就職したのも、そういう主体性欠如のなせるわざ。

その道を進んで選んだ理由は(たぶん楽だろう)と思ったからです。ところが...これが大間違いだった(笑)

社会人になってみたら…しんどい上に薄給だし拘束時間は長い、、、、まあ、当たり前のことなんですけどね。

だから僕が一年発起、つまり「本気」を出したのは建設会社で京都の現場に放り込まれて仮設の宿舎で工事関係者と寝起きを共にし始めた時です。

(なんだ、人生ってのは、どうせ辛いんだな)

これが…悟りだった。

(毒喰らわば皿まで)

どうせ辛いなら徹底的に険しい道を進めばいいんじゃないか?

そういう発想の転換ができたわけです。



■仕事は「声がデカイ奴」のところへ行く。

人間の能力なんて、五十歩百歩、そう変わりません! みんな均しく能力やチャンスを持っている。

問題は進んでそれを取りに行くか? です。

だからプラント輸出のコンサルタントの会社に転職したとき「キミはどのプロジェクトがいい?」と聞かれたので「契約金額でいちばん大きなプロジェクトへのアサインメントを僕にください!」と手を挙げた。それでクウェートの石油精製工場に行った。

砂漠だから......逃げて帰ってくるわけにはいかないのです。退路を断たれているから、前進しかない。だから自分が赴任している隣の町で別の石油施設の拡張工事の応札が動き出したときは無我夢中でその仕事をGETしにいきました。

そしたら、その仕事の受注に成功したのです。もちろん、それは会社全体の成功であり僕の貢献はごく僅かだったけど(あいつは砂漠の真ん中で英語で応札書類作って応募したのか)とちょっと話題になった。

一回成功してスポットライトを浴びると(なんだ、こんなもん。ただ手を挙げるだけでいいんだな)という「勘所」みたいなものがわかってきた。

要するにビジネスというものは一番声の大きい奴のところへ行くんです。だから態度デカく、自信満々にしていれば良いだけ。実際に仕事を任されてしまったら…冷や汗たらたらです。でもその冷や汗たらたらが、自分を大きくする。それはRevenue responsibility ということです。つまり売上高につなげることに責任を持つということ。



■トム・クルーズは「数字を作れる男」

ハリウッドの映画スターが、なぜいつもお定まりの男優や女優ばかりに役が回って来て、若い、才能のある俳優がオーディションで落とされるか? それはそれらのスターを起用すれば「数字が読める」からなんです。つまり観客を動員できるということ。

だから映画会社は映画スターの役者としての腕前に高いギャラを払っているのではなく「あの俳優とこの俳優を組み合わせれば、彼が何億円、彼女が何億円売り上げてくれるだろう」というソロバンでもって配役が決まる。

会社というところも、まったくこれと同じです。

トム・クルーズが日本に来るとファン・サービスで新幹線借り切って交流会やるらしいけど、その新幹線に駆けつけてくれたファン全員に、ひとりひとり握手するらしい。たいへんな人数ですよね?でも「数字を作れる男」になるなら、それをやらないといけない。

自分の所属する部を背負って立つ、自分の会社を背負って立つ……そういう気概というかメンタルを持つことを普段から訓練すれば、フツーの人間でもトップセールスや営業部長になれます。

(あいつなら、なんとか数字を作ってくれるんじゃないか?)そういう風に期待される人間と、そうでない人間との差?

それは気合だけです。


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