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「何がバリュー株かわからない」⇒それなら、とりあえずここから始めてみれば?

現在の米国株の市場平均株価収益率(PER)は21倍ですから、この際、「PERで21以上の銘柄は買わない」と決めてしまえば良いのです。

今株式市場が苦戦しているのは長年の横着な投資態度がもたらした身から出た錆が原因なのだから、それの逆をやれば問題にズブズブと嵌まり込んでしまうことを避けることができます。

つまりチャラチャラしたテーマ株、ストーリー株を避け、割安株をていねいに自分で選別してゆけば良いのです。

普通、インデックスに勝つのはプロでも難しいです。しかし……いまはインデックスに勝つのは楽勝! なぜなら、インデックスだけが偏向しているから。




Huddlingという現象が起きます。

機関投資家はサラリーマンなので職業上、あまりインデックスに負けるとカッコ悪いし、首になるリスクがあります。だからそれとなくインデックスを意識したポートフォリオを構築します。

そういう「隠れインデクサー」たちがインデックスでウエイトの高い銘柄(例:GAFAM)を組み入れると、さらにそれらの銘柄だけが騰がる……そういう循環が生まれるのです。

これはそのようなゲームが逆流しない限りは、ずっと続きます。実際、GAFAMのアウトパフォーマンスはずっと続いてきた。しかし……

なにごとにも「永遠」というものはありません。かならず終りが来る。

良い例が日本株です。1980年代終盤、日本株は大相場をつけました。指数で大きなウエイトを占めていたのは銀行株です。日本の銀行は株式の持ち合いという商習慣を持っていたので時価総額に比べて浮動玉は少なかったです。

その、出物が少ない銀行株が時折売り物になると取引先や関係会社にそそくさと嵌め込まれてゆく……そういうことが横行していました。

「銀行株を買わないと、相場についてゆけない。そうやって銀行株ばかりを買うから指数が騰がってしまう」……そういう構図です。これは現在の米国のGAFAMに酷似。

GAFAMのバリュエーション、決して安くはないですよ。そしてGAFAMの成長率、お寒いほどショボいです。

上に行く時に働いたのと同じ力学が、下に下がる時にも働きます。GAFAMが下がるから指数が下がる。指数が下がれば……GAFAMを売らなければならない。

このへんの銘柄は猫も杓子もポートフォリオに入っており、over-ownedになっている。なんの屈託もなくGAFAM5銘柄全部をポートフォリオに入れているファンドマネージャーが殆どだ。これが逆流したとき、「誰が真っ先にいち抜けた!」をやるか? という競争になる。

汝の隣人を憎め!


年初来GAFAMはドス黒いです。

石油株は軒並み二桁高。

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石油株に火焔を噴くような大相場が来る。

石油株の相場は野球に例えれば未だ1回のオモテ。これからどんだけでもチャンスあります。いまからソワソワ、ヤキモキしてもはじまりません。じっくり料理すればいい。


僕がいま心掛けている事はバリュー株であっても最安値を狙い澄まして拾おうとせず、ちゃんとカップ・ウィズ・ハンドルを完成し値はこびが軽くなった銘柄から順番に買うということです。

いま、やられている投資家が多いです。機関投資家も、やられている。だからヘッジファンドは数少ないモメンタムが出ている銘柄にクリクリ持ち株を入れ替えることで少しでもパフォを挽回しようとしている。だから新値をとっている株は重要なのです。まず、それから買って!

相場を巡る環境は厳しいです。こんなときに自分の我を通そうとしたり、美意識にこだわっているようではダメ。クネクネ動き始めた妖艶な銘柄に、素直についてゆきなさい。

大体いま新値取っているような銘柄は、ちゃんとしたファンダの理由があります。数字ピカピカです。支持を獲得するにじゅうぶんな実力、業績のある企業ばかり。




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