高度な営業の極意をおしえたろか
それは「自分が壊れろ!」ということや。
あるいは「自分にも隙があることを見せろ!」でもいいし「破綻しろ!」でも同じこと。兎に角、自分のvulnerabilityを曝け出せ!
いま柔道でも剣道でも何でもいいけど、力量が互角な好敵手同士が対峙している様子をイメージして欲しい。
お互い、構に全く隙がない。体重も…バランスよく両足にかかっていて、ゆさぶりをかけられない……
つまり均衡をやぶることが出来ないわけだ。
でも営業は次から次へと商談をまとめないといけないのだから均衡は時間のムダ。だからわざと相手についていける隙を与えよ!
たとえば株だ。じっちゃまくらいのベテランになると、株が騰がろうが暴落しようが、何も感じない。つまりオレのハートは氷だ。
ものごとに動じないメンタルの強さは、トレーディングの局面では重要だ。
でも営業ではそれは邪魔。
営業では先ず自分が壊れろ!
キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!
とか
ぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!
とか
言い換えれば、相手の自分に対する軽蔑、嘲笑、油断を誘い出せ!ということ。
相手は(こいつはとるにたらないバカ!)と思った瞬間、動き出す!
そこで、お前は背負い投げしろ(笑)
それはつまり「エモる」ということの、大切さだ。
どんなビジネスでも同じだけれど、ベテランになればなるほど商品知識も豊富になるし、経験も豊富になる。
新入社員は(そんなベテランに…自分が勝てるわけ、ない!)と絶望する。
そういう新入社員に対して僕が教えていたことは「ベテランにはベテランらしい商売の作り方があるし、新人には若々しい商売の作り方がある。だからスキルは気にせず、若々しい商売の作り方をしなさい!」ということ。
そして若々しい商売の作り方とは、すなわち「破綻のある営業」に他ならない。
ベテランは、ビジネスの場面での感動やトキメキ、恐れ、不安…そういうあらゆるフィーリングにたいして不感症になってしまう。それは「破綻がない」状態。
でも顧客はそれを好まない。
商品知識を極める、顧客を知る、端正な営業が出来るようになる……そういうことと「心のボタンを押す!」ということは全然無関係。
「心のボタンを押しまくれる奴」が、いちばんデキる営業。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?