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“FRB総裁人事発表とそれに反応した相場“のじっちゃまの言及。

2021/11/22  Twitter

□「あと5分で次期FRB総裁人事発表」…らしい。


連邦債務上限引き上げ問題がぶらさがっていることに注意を払いながら……それでもマーケットを買ってください。


FRB議長人事が急転直下で発表されたので虚を突かれたトレーダーが多かった。銀行株などオールド・エコノミーが買われ、ハイパー・グロース株が売られている。

経済の見通しが変わったというより、アルケゴスの破綻の時のような局地的な異変の気がする。

僕も何がおきているかわかってないです。

「全売り!」とかひとことも言ってないです。

なにがおこっているかわからないのだからポートフォリオのリスクを少し落として!とお願いしただけ。それが、なぜ全売り!という結論に到達するわけ?

不必要なリスクは取らないで!というだけです。


□ハイパー・グロース株が皆殺しにされている。

自分の持っている銘柄だけじゃなくハイパー・グロース株をひとつひとつ全部点検して!

これは全体的な虐殺です。

ここは意地を張らずポートフォリオ全体のリスクを少し落として!

どこかでヘッジファンドのひとつやふたつが潰れているパターンかも。ガードをおろさないで!

今週は感謝祭の週なので(とうぜんマーケットは平穏で、バイアスはアップサイドだ)と考えていた投資家が殆ど。一軍はトレーディングルームに居ない。二軍が、お留守番。




2021/11/23  Twitter

□今日ハイパー・グロース株が「がつん!」とKOパンチを喰らった件、説明します。

まずけさ抜き打ちでパウエル議長再任が発表されました。これ自体はサプライズではありません。

市場はこれを好感、高く始まったものの(これを機にパウエルはもっとアグレッシブにテーパーの手仕舞い⇒利上げへと移行するのでは?……という不安が台頭しました。

普段は我々がモニターしている10年債利回りは1.63%に跳ねました。これは悪い展開です。

でもそれ以上に2年債の動きが激しかった。2年債利回りは6ベーシスポイント上昇の1.57%でした。

普通、短期債は市場関係者の(FRBはどう動く?)という期待を反映します。つまり今日の短期債利回りの急上昇は(FRBがアグレッシブに引き締めて来るぞ!)という警戒感の現れです。

そのことは政策金利、つまりFFレートの先物の取引価格にも如実に現れました。
これまで「1回目の利上げは2022年の6月」というシナリオが織り込まれていたのですが、それが5月に繰り上がりました。(赤の⇒)

つぎに2022年通年での利上げ回数は、これまでの2回(黄色)から3回(赤の囲み)へと回数が増えました。

まずチャートの標題を読んでください。

それぞれ「2022年5月4日に予定されているFOMC」と「2022年12月14日に予定されているFOMC」である点をまず押さえて。

つぎにチャートの一番下の横軸を見て下さい。これは政策金利の%です。現行の政策金利は0.25%です。いま政策金利が0.25%刻みで引き上げられると仮定すれば、1回目の利上げで政策金利は0.50%、二回目の利上げで0.75%という風に勘定します。

ご指摘のように5月4日の時点では未だ最多値は0.25%(そうなる確率48.7%)です。
しかし……0.50%に利上げされる確率も41.5%と限りなく拮抗しています。CME FedWatchのサイトでの48.7%と41.5%では「実質的にはどっちに転んでもおかしくない」と読むべき。

事実、わずか2日前(黄色)までは圧倒的に「金利は5月は動かない」という考え方が支配的でした。



市場参加者が嫌がるのは、矢継ぎ早の利上げです。せかせかと、せっかち感が醸し出されると、投資家は(おいおい、大丈夫かよ?)と動揺します。つまり中央銀行がcoolを失うとダメなんです。




□忘れないで下さい。金利が上昇したからといって「相場が終る!」のではありません!

金利が上昇したら、金融相場は終わります。そこから業績相場にバトンタッチ!
だから金利上昇局面でも業績を伸ばせる企業を中心に買っていればオッケ。

今期の売上高成長率は僅か+35%でした。いま売上高でそれ以上に伸びている企業は履いて捨てるほどあります。
PXD +158%
FANG +165%
H +113%
NCLH +2248%
などなど


今年の教訓として、セクター・ローテーションをズバリ読むことが如何に困難か? ということが痛感されたと思います。相場の機微を読み切れてない以上、なぜ徒労な努力をする?
VTIだけ買っておけば、ヒタヒタ、コンスタントに儲かったわけで、、、



コチラの記事で「金融相場▶︎業績相場」について学べます!!!

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