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ARKが買ったドラフトキングス(ティッカーシンボル:DKNG)について。


⚠︎2020/06/29のじっちゃまツイート。

■ドラフトキングス

ドラフトキングス(ティッカーシンボル:DKNG)はスポーツ・ベッティング、オンライン・カジノ、ファンタジー・スポーツのリーダー企業です。


カリフォルニア州が6月22日にスポーツ・ベッティング法案を可決できなかったので株価が下がっています。

アナリストの予想数字にはカリフォルニア州からの売上高は入っていませんでした。なぜなら初めから(カリフォルニア州での承認は、当分先だろう)と思われていたから。


■米国で合法化は進むのか

州政府は税収の多角化を目指しているところが多いので長期の趨勢としては今後だんだんスポーツ・ベッティングを許可する州は増えると思います。ただそのペースは遅々としたものとなるはず。

スポーツ・ベッティングはゆくゆく700億ドル市場になると予想されています。これに対してオンライン・カジノ(=iGamingと呼ばれることもあります)市場は各社によって市場規模の予想は大きく異なりますが400億ドル市場前後になると予想されます。

スポーツ・ベッティングのファンの大多数は男性です。マス市場を相手にしています。平均年齢は33歳前後。顧客離反率は比較的多いです。胴元が負けることも多く、売上高にばらつきが大きいです。

オンライン・カジノのファンの60%は実は女性です。最多年齢層は45歳前後。顧客単価は70ドル/日と高いです。ただしファン獲得の間口は狭いです。安定的に胴元が勝てると言われています。

ファンタジー・スポーツは「ファン同士が競う」形式であり、対戦相手は胴元、つまり運営会社ではありません。スポーツ・バーから自然発生的に発展したゲームであり根強いファンが居ます。いまは新型コロナでプロスポーツが全部STOPしているので苦しい局面を迎えています。

いずれにせよ世の中は「モバイル・ファースト」へ移行しつつあり単純なゲームに代わってリアルマネーを賭けた射幸性の高いスポーツ・ベッティングやオンライン・カジノが流行るのは自然な時代の流れだと思います。

スポーツ・ベッティングに対する州政府の許可は今増え始めたばかりです。新型コロナで州財政がとてもくるし苦なっているので今後承認が加速すると思われます。でも実際に稼働している州はニュージャージー、ペンシルバニア、インディアナ、ウエストヴァージニアです。合計15州がOKをだしています。

■ファンデュエル

実はスポーツ・ベッティングで最も高いマーケットシェアを誇っている企業はファンデュエル(非上場)です。ファンデュエルはファンタジー・スポーツの分野ではドラフトキングスの後塵を拝して第2位です。

ファンデュエルはオンライン・カジノでもNo.1です。実は2016年にドラフトキングスとファンデュエルは合併する話し合いが持たれました。しかし連邦取引委員会が独占禁止法に抵触するとしてこの合併を阻止しました。DKNGは2018年にスポーツ・ベッティング、2019年にオンライン・カジノを開設しました。

実はファンデュエルのソフトウェア・エンジンを提供している企業があります。それはギャン(ティッカーシンボル:GAN)です。

この関係性については分かりにくいと思うので、不正確になるリスクを敢えて取り、例えて言えばFX取引の際「GFT系」とか「SAXO系」とか執行エンジンを提供している企業がありますけど、あれと似ていると思います。つまりファンデュエルはGANの基幹にファンデュエルのブランドをつけているわけ。

既存のリアルのカジノが、モバイル・アプリでもオンライン・カジノを展開する際、ギャン(GAN)からホワイトレーベルでソフトウェアを引っ張ってきてアプリを提供することも多いです。GANはそのようなサービスをSaaSとして提供しています。



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トウシドリさんの記事は非常に勉強になりました。

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