Inclusive growthのお話。
12/21 Twitter
昨日のLiveで言及した、「メキシコからの不法移民で労働許可証の無いワーカーでも時給2800円は普通」というのは、この記事。
変化率で言えば、いまアメリカで最底辺の低賃金労働者の賃金の上昇率はITワーカーとかより高いです。これがFRBの言う「Inclusive growth」ってやつ。
Inclusiveというのは「仲間にまぜてあげる」という意味です。つまり社会的弱者(マイノリティー、低学歴etc.)が少しでも良い暮らしをできるようにするため、中央銀行が頑張るというスタンスです。
米国では「雇用市場の改善の後半で社会的弱者の雇用が伸びる」ことが知られています。経済をわざと微熱状態にまで過熱させ、緩和的な金利政策のままで粘る意味は、ここにあります。
こういうテクは日銀の連中は知らないと思うし使命感も持ってないと思う。
もちろん、次の不景気が来れば折角ほんのすこしだけ前より良い職にありつけて賃金もチョッと上った社会的弱者は……再び真っ先にクビを切られるだろう。でも……長期に無職の状態が続くとスキルが朽ち、not employableになるので失職と再就職を繰り返した方がマシだという考えがFRBにはある。
Inclusive growthというテクで物価過熱状態が放置されてきた米国……そのツケは誰が払っていると思う?
日本のレバナス民🤪
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