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新型コロナの南ア変異株"オミクロン株"には、慎重な観察、見極めが必要。

2021/11/26  Twitter

慌てるな。新型コロナ・南ア変異株(B.1.1.529)がデルタ変異種より3倍変異が多いからといって「既存ワクチンは無力!」と決め付けるのは未だ早い。慎重な観察、見極めが必要。


新型コロナ南ア変異株は、深刻かもしれないし、たいしたことないかもしれない。

まだわかりません!という話をしている。

でもShoot first and ask question later.みたいな、まごついたトレードが正解であることは稀。




mRNAワクチンはソフトウェアのコードちょっと手直しするようなノリで変異株にどんどん対応し、バージョンアップすることができます。もちろん、製造はちょっと時間かかるけど……このバージョンアップはFDAからの承認を必要としません!

いま言ったことは、またイチから臨床試験やりなおして、FDA諮問委員会を通して、ワクチンを承認し直してもらう必要は無いという意味です。

別の言い方をすれば、インフルエンザ・ワクチンとおなじ扱いだということ。


モデルナ(MRNA)CEO「南ア変異株向けワクチンは60日以内に発売可能。量産体制を整えるには数カ月必要」

ファウチ博士「南ア変異種がより伝染力が強いか?はまだわからない。ワクチンを打った人への感染力の点でも、デルタ変異種などと比べて危険かどうかは、まだわからない」

バイオンテック(BNTX)「南ア変異種のデータは2週間以内に判明するので、その時点でいま出荷されているワクチンを手直しする必要の有無が判明する」

CNBCメグ・ティレル記者(→彼女は確かな報道をします)「mRNA技術を使えば南ア変異種対応型ワクチンをデザインすることはカンタン。そもそも現行のワクチンを手直しする必要ないかも」

CNBC「ファイザーならびにメルクが出している経口新型コロナ薬は十中八九南ア変異株に効く」

なぜ、メルクの株価が下がった?▶︎新型コロナ経口薬の効き目が、当初報告されていた50%ではなく、30%という報道があったから。→話半分で聞くこと。



11/26 アメリカは感謝祭(祝日)

ウォール街のトレーディングルームでは、今日も二軍が留守をまもっているはず。その意味において、相場あるていどギクシャクするかも。

別にいいじゃん? 相場がある程度下がったって。長期金利見てみろよ? ものすごく金利が下がっている。これは安全弁の役割を果たす。


あくまで一般論ですが、「キンタマがスーッ」とか「気が遠くなり、自分の一生が走馬灯のように高速再生された」というようなエピソードは、ほとんどが買い場ですね。



2021/11/30  Twitter

モデルナ(MRNA)CEOが「モデルナのワクチンはオミクロン株に効かないかも」と発言したのは想定内。驚くに値しない。むしろ重要なのは……

ファイザー(PFE)/バイオンテック(BNTX)のワクチンが効くかどうか。こちらのワクチンは激しい変異に対応できるよう、当初からスパイク・プロテイン全体のパターンを認識するようデザインされている。

リジェネロン(REGN)の新型コロナ抗体カクテルはオミクロンに効かないと発表。→想定通り。

イーライ・リリー(LLY)の新型コロナ抗体カクテルもオミクロンには効きません。→想定通り。






□僕がPFE/BNTXのワクチンのほうがMRNAのそれより優れていると推奨した理由。

ファイザー/バイオンテックのワクチン、オミクロンに十分対応できるかもというイスラエルの論文。

バイオンテックCEO「既にワクチンを接種済の人はオミクロン株で重篤になる心配は無いと思う」

バイオンテックCEO「アタフタしないで!計画に変更は無い!3回目の注射を急ぐことが急務!」


この意匠設計哲学の差が、去年5月に僕がPFE/BNTXのワクチンのほうがMRNAのそれより優れていると推奨した理由。慌てず、二週間以内に明らかになる、ファイザー/バイオンテックの判断を待つこと!

それから今回「ターゲットが変異しすぎてパターンを認識できない」MRNAのワクチンも、mRNAをプログラムし直すことで、有効になりうると思う。これはソフトウェアのバージョンアップ程度の手直し。全部の努力が水泡に帰すわけじゃない。


これ、俺がいまテキトーに書いたマンガだけど、PFEのワクチンとMRNAのワクチンではターゲットを認識する際の「切り取り」の部分が違う。ファイザーは、将来どんどん変異することを想定し、スパイク・プロテイン全体の形状を認識するようデザインした。

この議論は、去年の5月・6月に、さんざんやったでしょう? もう忘れたの?

ようするにPFE/BNTXの方が、遠い将来のことを見据えて、「深慮あるデザイン」をはじめから採用していた。

じたばたせずPFE/BNTXのワクチンが所期の目的をクリアするかどうか静かに待てばいい。二週間で判明する。

米国では別々のワクチンを「mix and match」すなわちちゃんぽんにすることが許されています。すべての米国民がブースター注射を打てるようになったので、過去にモデルナ打った人も次はファイザーを打てばいいだけ。(但しPFEが有効な場合)



□Re-workすればいいだけ。

ウイルスが、どんどん変異することは最初からわかっていたこと。むしろ今までデルタ株くらいしか脅威にならなかったことのほうが不思議。

心の準備が出来てない奴は、なにを聞いても驚くし、取り乱す。

そういう奴は、永遠に良いトレーダーにはなれないと思うぞ。

「根絶はできません」、「いたちごっこになる」と繰り返し言ってきました。

だから今回完全に抑え込む事が遠ざかったからといって、それは悲嘆に暮れるようなコトじゃない。パンチを喰らったら、顎を引いて、ガード固めて、また撃ち返せばいいだけ。

ついでに言えば、それは株式投資もそうだし、ビジネスだってそうだ。

それが人生というものだよ。

戦況が不利になると意気消沈し考えることをやめてしまうのが日本人。何度でも作戦を立て直し、根気よく戦うのがアメリカ人。

屁でも無いと思うよ。モデルナにとっても、リジェネロンにとっても、イーライ・リリーにとっても。

Re-workすればいいだけ。

ちょいな、ちょいなで一丁アガリだろ(笑)


どこの世界にも、そういう人は存在するものです。
別にいいじゃないですか? 
リスクに晒されるのは本人だから。

世の中には二種類の人間がいます。
①前に進める人間と、②前に進めない人間です。

①になりなさい!



2021/12/01 Twitter

スコット・ゴッドリーブ(元FDA長官)
「南アでの陽性比率は下がりつつある。いま出回っているワクチンの3回目を打てば、オミクロンに十分対応できるだろう。米国政府が検討している、7日の隔離をはじめとする入国の厳格化は非効率。そんな暇があれば国民に3回目の接種を奨励しなさい。オミクロンがデルタより急速に伝染するという仮説は、まゆつばだ」

スコット・ゴッドリーブは「新型コロナ対策の影の帝王」というあだ名がついており、ワープスピード計画などを進言した人です。ファイザーの重役。同社の量産準備を指導した人でもあります。



□今回は単なるバージョンアップにすぎないので、
 臨床⇒諮問委員会⇒承認のプロセスは不要です。

こういう風に考えればいいのでは? 新型コロナ・ワクチンは「高校の数学の練習問題」と同じ。練習問題解いた(=1回目ワクチン投与)後で、しばらくしてもう一度ドリルに戻り練習問題をやってみると、今度はスラスラ解ける。

でもしばらく離れていると(あれ、どうだったっけ?)と忘れてしまう。

だから3回目のブースターが必要。

さらに良いことは、人間の体は応用問題を解くことができる。だから何回かドリルを繰り返せば、いままで見たこと無い設問でも回答に辿りつくコツは、もう呑み込めている、、、

だから既存のワクチンが少々オミクロンとズレていても、3回目打たないより打ったほうがはるかにいい。



12月~1月相場をどう取る? 目先は、このことだけを考えて! 買い場は近いと思う。

米国で最初のオミクロン株陽性が出ました。マーケットはそれで下げています。なお既にオミクロンが米国に入り込んでいるというのは当初から識者の一致した見解。驚くに値しません!

VIX(恐怖)指数が30乗せたので、市場のセンチメントはじゅうぶん悲観に傾いていると思います。リバウンドは近い。


▼12月・1月相場についての記事です!!!


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