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【アッヴィ ABBV 】

 アッヴィ(ティッカーシンボル:ABBV)は、2012年にアボット・ラボラトリーズからスピンオフした製薬会社です。2020年には、アイルランドの製薬会社・アラガンを買収しました。

 アッヴィの主力薬は、リューマチや乾癬(かんせん)、潰瘍性大腸炎、炎症性腸疾患(クローン病)などの治療薬「ヒュミラ」で、2020年の売上高は198億ドルでした。この「ヒュミラ」は、今、世界で最も売れている薬だと言われています。

 しかし「ヒュミラ」は、2023年にパテントが切れます。「ヒュミラ」は、アッヴィの売上高の実に40%を占めているので、パテント切れになるとアッヴィにとっては非常に痛いです。

 その対策として、アッヴィは「ヒュミラ」後継である「スキリージ(リサンキズマブ)」という薬を出しています。この薬の2020年の売上高は15.9億ドルでした。

 また、関節リウマチに効く「リンヴォック(ウパダシチニブ)」というJAK阻害薬は、2020年に7.3億ドルを売り上げました。さらに、アッヴィは「イムブルビカ(イブルチニブ)」というB細胞性腫瘍薬と「ベネクレクスタ」という抗悪性腫瘍剤(BCL-2阻害剤)を出しており、2020年の売上高はそれぞれ53.1億ドルと13.4億ドルでした。

 買収したアラガンの薬「ボトックス・セラピューティック」の2020年売上高は13.9億ドル、同じく「ボトックス・コスメティック」の2020年売上高は11.1億ドルでした。



 アッヴィの1株当たり業績は下のグラフのようになっています。

 アッヴィは、2022年のコンセンサスEPS予想である13.67ドルを当てはめると、現在の株価収益率(PER)は7.8倍で、非常に低いと言えるでしょう。

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