イールドカーブについて
▼トレジャリー・イールドカーブのチャートです。
トレジャリーは、米国財務省証券(アメリカの国債)という意味です。
イールドカーブは、「利回り曲線」という意味です。
国債にはいろいろ種類があります。3ヶ月、6ヶ月、10年、20年国債、、、という風に期間が全然違う利回りを、右から左までをズラっと一列に並べて、線で繋いだものが、イールドカーブです。
いま、かなり垂直に立ち始めています。
何を示唆するかというと、市場参加者、債券投資家が「今後の景気は強くなるぞ」という風に予期しているとき。その場合、グラフの右側が高くなる傾向があります。 逆に、「景気が悪くなるぞ」という風に債券市場の参加者が予想しているときは、グラフの左側がグゥーと下がってくる。という現象になります。
つまり、市場参加者は今後景気が良くなることを織り込み始めている。
▼【長期】トレジャリー・イールドカーブのチャート
2007年~2021年2月4日までのイールドカーブ
毎日イールドカーブは毎日変わります。今日の...昨日の...2日前...3日前...4日前...のを過去にさかのぼって線を引くと線が面になります。過去のイールドカーブを全部1つの画面で見れるようにしたのがこのチャートです。
現在は画面の右端(2021年2月4日)になります。そしてこのチャートでは2007年までさかのぼってイールドカーブの状態をお見せしています。
画面の手前側(3ヶ月)は短期の国債。
画面の奥側(20年)になればなるほど長期の国債。
いまはアメリカの中央銀行(FRB)は実質0金利。政策金利はレンジで0〜0.25%です。ですから、この画面の一番手前です。ほとんど金利がないですよね。
しかし、長期債になればなるほど少し高くなっている状況がわかると思います。これは、「市場参加者が今後の景気は強くなる。」という風に織り込んでいる。
2007年。(リーマンショック直前は長期金利は5%に迫る状況
2008年。(リーマンショックの時はガクーンと下がった。
2009年。(景気が拡大に戻っていった。
2010から2011年。(4から5%に戻っていった。
いまは景気が強すぎてFRBが利上げする心配はない。
景気が強くなると、株式市場のローテーションから言えば、ハイパーグロース株やPERの高い株は警戒する必要がある。シクリカル株や工業株素材株にシフトした方がいい。
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