見出し画像

ブランドの話、しよか?


▼これ、どの投資銀行か、わかる?

売出目論見書の表紙にタイムズ・ニュー・ローマン斜体のフォントを使える投資銀行はモルガンスタンレーだけです。  

タイムズ・ニュー・ローマン斜体は、発行企業によって、ステータスシンボル。  つまり「売出目論見書の表紙のフォントをちらっと見ただけで、それが儲かるIPOかどうか、わかる。」ということ。

そういう評判はテレビ・コマーシャルを流すなどのイメージ戦略により勝ち得たものではなく、実際にたくさんのIPO案件をこなし、それを次々に成功させ、投資家を儲けさせた実績があるからこそ確立するもの。

ある意味、モルガンスタンレーはタイムズ・ニュー・ローマン斜体のフォントを守るために戦っているとすら言える。

ブランドであるためには「登録商標」である必要も「専売特許」である必要もない。印刷のときのフォントのような、一見、どーでもいい些細な事柄でも、チャンピオンであることを証明し続ければ、近寄りがたい威光を放つ。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?