2021年私的アイドル楽曲大賞

20位
さとりモンスター 「春夏秋冬狂想曲」

2019年デビューのグループの三島想平(cinema staff)作曲のナンバー。
2000年代のアニソンを想起させる、ポップで小気味良いメロディが心地良くて中毒性高し。ライブで見て一発でハマりました。


19位
夜光性アミューズ 「夜光性イントロデュース」

2021年4月デビューの5人組。
完全に某フォロワーの影響だけどこういうアイドル自己紹介ソングって最近あまり無い気がするので逆に新鮮で好き。
今、みぽたぽたがアツい。


18位
1/fキュレーション 「Tiny Heavies」

今年2月デビューの「かわいいファンク」を標榜する3人組(映像の時点では4人)。
キスエクの妹分ということもあり何かと気になる存在である。
ファンクというジャンルを標榜するアイドルグループは多いけど、良い意味でのチープ感の強さが好き。絶対にこの路線のまま進んでほしい。


17位
Ringwanderung 「燃える火曜日」

2019年にデビュー以降、この1年で一気に飛躍した5人組の楽曲。
正直言うと、こういうボカロ以降のピアノピロピロ系の楽曲(ヴィレヴァンで流れてそうって揶揄している人も見たな)はどうも抵抗が有るんだけど、このグループに関しては圧倒的なパフォーマンスの暴力で我々に提示している気がする。
この曲に関してはメロディも歌詞も別格で受け容れやすくて好き。


16位
SAKA-SAMA 「抱えきれないわ」


2枚組アルバム『君が一番かっこいいじゃん』に収録されたmekakushe氏作詞作曲のバラードナンバー。

しあわせだけをためたプール 泳いでいたいわ

ここの歌詞がたまらなく好き。


15位
シンダーエラ 「YMWH」

2019年デビューのXiDEA所属の4人組の新曲。
発足当初は姉貴分のじゅじゅと似通った、’90〜’00年代ヴィジュアル系に近いラウド系の音楽性を志向していたが、昨年からは残響レコードとのコラボレーベル「残響XiDEA」より音源を発表することとなり、te’のkono氏から全面的に楽曲提供を受けることとなった結果、ポストロック方面の音楽性を前面に出すようになった。

昨年に出たEP『LOVE』を起点に、未だ音源化されていない「Envy」と「Cage」はその音楽性を先鋭化させてきているし、既に来年の上位候補は決まっているかもしれん。
好みは分かれると思うけど、個人的には初期よりこちらの音楽性のほうが好きかな。
2000年代のあの頃のギターロックが好きな人には絶対オススメしたい。周りのオタクもあまり言及していない気がするので、、


14位
雨上がりのラプソディ 「Say to oneself」

今年2月デビューのセルフプロデュース4人組。
ミディアムテンポのポップな曲で、推しメンこと小川瑠愛ちゃんが爆レスしてくれるので、毎度のこと全力キモオタフェイスになってしまう1曲です。


13位
ゆっきゅん 「DIVA ME」

電影と少年CQのメンバーによるソロ楽曲。
執拗に繰り返す「DIVA ME」というフレーズと、ナンセンスさの際の際までギリギリに攻めた歌詞が何故か癖になる。
「ドリンクバーが好きだ」「白湯もDIVA」などのキラーフレーズが印象深い。こういう絶妙なワードセンスにつんく♂イズムを感じる。


12位
まちだガールズ・クワイア 「星空のシンセサイザー」

元SPIRAL LIFEの石田ショーキチ氏とキンモクセイの佐々木良氏プロデュースで、東京都町田市を拠点として活動する7人組コーラスアイドルグループの、来年1月リリースのアルバムの先行配信曲。
この曲のコンポーザーも石田氏だが、バンドサウンドは抑えめでポップなエレクトロチューンとなっている。

「くじら座のミラ」などその他の配信曲も甲乙付け難かったが、一番耳に残ったこの曲にしました。
来年のアルバムも楽しみすぎる。


11位
クレイビット 「おやすみなさい!サリエリちゃん」

「エレクトロスウィング系アイドル」を標榜して活動する5人組。
大抵のアイドルグループの楽曲ジャンルって予想の範疇に収まっているけど、このグループはかなり想定の外にあるんじゃないかな。
露骨なオザケンオマージュの曲名も最高。ライブのパフォーマンス力も見るたびに上がっているので、来年1年で更に飛躍するグループだと思う。


10位
Ui 「WONDERFUL TRIP」

大阪のアイドルグループSIPP(後述)のメンバーのソロ楽曲。
グループの方はパワーポップやメロコア調のジャンルだが、こちらではニューウェーヴ風の1曲。音楽性は真逆だがこっちもいいね。
グループではラウドな歌唱だがこちらではアンニュイなそれが楽曲とマッチしててかなりお気に入りです。もう1曲の「moon walker」もおすすめ。


9位
PROJECT BOX 「Scenery」

今年7月デビューのグループの第1作の楽曲。
90年代後半〜00年代前半のダークなJ-POPの雰囲気がかなり好み。
他の楽曲は正直あまりピンと来なかったけど、最新曲の「水色」も同方向性でオススメです。この方向性で続けてほしいな、、


8位
SIPP 「dawn」

今年2月にデビューした「Super iDOL Pops Punk」を標榜する大阪のグループ。
お披露目当初は4人組だったものの、8,10月に4人中3人が脱退という事態の後、新メンバーを加えて現在は2人体制で活動している。
6月のキスエク大阪遠征の対バンでたまたま初見だったのだけど、当時の衣装はAC/DCのTシャツにジャケットというモノで全員統一していたので、そういう系のジャンルなのかなと思ったら、全く見当違いのギターロック調の音が流れてきて、良い意味で肩透かしを喰らったような憶えがある。
1stミニアルバムも超名盤なのでおすすめ。新曲が早く聴きたいね。


7位
ルアン 「花束に似た海」

これまた電影と少年CQのメンバーによるソロ楽曲。
この曲は歌詞がとにかく良い。唄声も相まって死ぬ直前の走馬灯のような名曲。


6位
cana÷biss 「HIGHLIGHT」

新潟を拠点として活動する5人組の楽曲。シングルは2020年リリースだけど、収録されたアルバムは今年発売だからいいよね、、
こちらも20位と同じくcinema staffの三島想平氏の作。

あなたがここにいるだけで歴史全部ハイライト
わたしがそう決めたの

↑クライマックスのここの歌詞が好き。

5位
I to U $CREAMing!! 「float」

アユスクの新曲。
元々90年代のJ-POPやアニソン路線の音楽性だけど、この曲ではポストロック・シューゲイザー風の楽曲にシフト。2人の全く異なる声質が上手くハマっている。
既存のJ-POP路線も好きだけど、この路線でも何曲か出してほしい。グループ自体の名前はよく知られているだけにもっと評価されるべき名曲。


4位
may in film 「前髪」


これまた今年の5月にお披露目したばかりのメイフィルの楽曲。
グループの音楽性としては歌詞・楽曲ともに硬派なギターロックが多いけど、この曲はギターロック路線を踏襲しつつ歌詞もメロディもかなりポップな1曲(ヤナミューで言うレイライン的な立ち位置か?)。
根がポップな人間を自称しているので、個人的にはこちらの方が好きですね。来年更に伸びそうなグループ。


【番外編】
Flood Lyrics 「君は発泡スチロールガール」

山陰地方を中心に活動する3人組(映像当時はまだ2人)の楽曲。
今年ひょんなことから知ってかなりヘビロテしていたので個人的には上位に入れたかったけど、2020年の楽曲なので番外編という形でここに入れてみた。笑
Zomちゃんの激情型歌唱とUltちゃんの棒読み歌唱の対比がとても癖になる。リリカオ、アユスク、EMOEとか、2人組のアイドルって声質の対比が面白いよね。
こちらの1曲は若い女子(おそらく自分たち自身?)の事を自虐的に唄った歌詞に、ジュディマリのような変態ギターをフィーチャーしたギターロックの楽曲。来月には初めてライブも見る機会が出来たのでかなり楽しみ。


3位
XOXO EXTREME 「Ride a Tiger」

我らがプログレアイドル XOXO EXTREME(キス・アンド・ハグ・エクストリーム/通称キスエク)の、昨年11月のワンマンで披露して以来ライブの定番曲と化した1曲。
一番多くの回数をライブで観た楽曲となると恐らくこの曲になるんじゃないかな。殆どのライブで披露されてるし。
キスエクの楽曲にしては比較的プログレ要素が少なく、メンバー全員のソロパート有り、キスエクのレパートリーにしては珍しく落ちサビ有りと、どちらかというとメロスピのようなポップさの色合いが強い。
クレジットとしては、作曲・ベースが村井研次郎(cali≠gari)、ギターがナカヤマアキラ(Plastic Tree、COALTER OF THE DEEPERS)、MIXをNARASAKI(COALTER OF THE DEEPERS)が担当しているという強力な布陣。

ちなみに僕の推しメンのソロパートは1,2番のBメロなので宜しくお願いします。浅水るり好きだ!


2位
LiLii Kaona 「Fragile」

リリカオの今年10月に発表したEP『SHION』に収録された1曲。
新作の発表ごとに音楽性を細かく変化させており、昨年に発表されたEP『キヲク』では和風要素を強めていたものの、今作ではファンク要素、今までになかったようなシンガロングパートの入ったバラードなど、かなりバラエティに富んだ意欲作となっており、その中でもこの曲はファンク要素を強めた名バラードとなってて名曲。
それでも軸の美メロはブレないのが、プロデューサーの三嶋道人氏の真骨頂だとしみじみ思わされる。
ちなみにMVで出てくるメンバー2人の幼少期の写真も必見。笑


ちなみに同収録曲の「羽音」とかなーーーーり迷ったんだけど、発売前からライブで披露されていて思い入れも強いということと、MVの映像補正でこっちにしました。こっちも良い曲なので聴いてね。


1位
ヤなことそっとミュート 「遮塔の東」

最後の最後で2020年12月発表の楽曲が1位!!
23日発売だったから昨年分のこの手の年間ランキングには入らなかったし、見逃してほしい。笑

2020年発表とはいえ、初披露は2021年1月11日のワンマンライブであり、先日12月24日のバンドセットライブでも本編のラストに披露されこともあり、ヤナミューにとって2021年はこの楽曲で始まり、この楽曲で終ったと言っても過言では無いと思う。

歌詞、楽曲、歌唱、演奏など総てが完璧な楽曲だと思うが、この曲を語る上で特に白眉なのが歌詞であり、これは誰もが認めることだと思う。
初披露の際のライブで書いた感想の記事と重複するが、以下のラスサビの歌詞を見れば解る通り、ヤナミューのメジャーというフィールドで戦っていく上での意思表示のような歌詞だと読み取れた。

刹那の光 目も眩むほどに
時代が変わっても流されないような
一瞬の光 それしかいらない
燃え尽きた後も 忘れられないように

メンバーもインタビュー記事では以下のように語っていたこともあり、並々ならぬ熱情がある楽曲なのは間違い無いだろう。

まに:音楽を聴いていると"この曲は私のために書かれた曲だ!"とか、"私のことを歌った曲だ!"と感じることって、人生で1回はあると思うんですよね。私はそれを「遮塔の東」で感じた部分があって。すごく歌詞に共感したんです。自分が今やっているアイドルって、儚いものだという印象があるので"一瞬の光 それしかいらない/燃え尽きた後も 忘れられないように"とか、アイドルとして4年間やってきている自分と重なって、うるうるしました。

一花:まにさんと一緒で、歌詞を見たときにアイドルのことだなと思って。メンバーの共通認識とマッチしているところがすごくあります。
(中略)
ヤナミューというものを体現しているような曲なのかなと。
skream!のインタビューより

そもそもメジャー1stシングルに別れの楽曲である「Afterglow」を選ぶあたりが普通のアイドルではないんだよな本当に。
この曲とヤナミューに関してはちょっと長くなりそうなのでここらへんで打ち切ります。


ということで以上です。自分的にいいと思った曲が全然評価されていなかったり、逆に周りのオタクが評価している曲が自分的に全く刺さらなかったり、ということもあったので今回筆を執るに至りました。
これを読んで知らない曲があったら聴いてみてほしいです。それではまた来年。

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