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1/11 ヤなことそっとミュートワンマン所感


2021/1/11
ヤなことそっとミュート "Beyond The Blue"
@Shibuya Veats

11月のワンマンは別現場と被ってしまって行けずじまいだったので、10月のギュウ農フェス以来3ヶ月ぶりのヤナミュー現場。
名盤『Beyond The Blue』を引っ下げてのワンマンを観てきた。

D.O.A.
Passenger
morning
Afterglow
MC
beyond the blue.
雨の栞
ルーブルの空
Any
MC
結晶世界
am I
Lily
フィラメント
遮塔の東

1曲目は「D.O.A.」から。
一発目は「最果ての海」「morning」かはたまた「レイライン」かと予想してたら若干ハズしてきたね、、
音源化までに実に2年を有してライブでの経験値も積み重なってきた曲だけど、アルバムに収録されることによって一段階グレードアップした曲になったと思う。
続く「Passenger」は俺がライブで見るのは初めて。こんな16ビートの難解な曲を難なく唄い踊りこなすメンバーに感服しかない。

そこから定番曲を続けた後の「beyond the blue.」には痺れた。
ラスサビの転調や、バンドサウンド以外にもピアノやSE等をふんだんに使用した楽曲ということもあり、「Afterglow」のカップリングで初めて聴いたときはヤナミューにしては些か異質だなと感じたけど、こうしてアルバムやライブの1曲として耳にするとすんなり馴染む。これこそがヤナミューのオリジナリティだねえ。

その後の「雨の栞」
ここまで来るとセトリも折り返し、箸休め的な位置となるバラード曲だけど間奏のいっちゃんのシャウトには毎度鳥肌が止まらなくなる。この曲のいっちゃんは「Creep」のトム・ヨークを想起すると云っていた人がいたけど、まさにその通り震え上がるものが有る。

その後の「ルーブルの空」「Any」の定番アッパー曲が続く。どちらも普段ならシンガロング系の楽曲だけども声出し禁止というご時世もありおたくの牙は抜かれて物足りない感はあったな。笑
メンバーの息を切らすほどの全力パフォーマンスは言うまでもなく素晴らしい。

そしてMCを挟んで今回初披露の新曲の「結晶世界」
難解な曲が多いアルバム曲の中でも一癖も二癖もある楽曲。まにちゃんが担当したという振り付けが曲のダイナミズムにマッチしていた。
初期のストレートでポップな曲も良いけども、こういう面倒臭い曲(笑)も違和感なくステージングできることにこのグループの凄さがある。

「am I」「Lily」とこれまた定番曲が続いた後に披露されたのが「フィラメント」
これも自分は今回初めて観ることができたけど、音源そのまんまの素晴らしいパフォーマンスだった。落ちサビのまにちゃんの語りかけるような歌唱、ラストのユニゾンには鳥肌が立ってしまう。

そして最後に、アルバムのラスト曲でもある真打の「遮塔の東」が来た。
いやもうね、、この曲のために今日のライブに来たと言っても過言ではない。

刹那の光 目も眩むほどに
時代が変わっても流されないような
一瞬の光 それしかいらない
燃え尽きた後も 忘れられないように


歌詞に関しては、今現在からこれからを見据えたヤナミューの意思表明とも取れるモノ。実際に生で観るとあまりに圧倒されて地蔵となり立ち尽くすしかなかった。途中でなでちゃんが感極まったのか歌唱に詰まるシーンもあったけど、こんなの見せられたらこっちも感極まっちゃうよ、、

アルバムの完成度はもちろん超絶良かったけれども、それを巧みにライブで再現していくのは本当に流石とか言いようがない。
これが今のヤなことそっとミュートの全力のベストなんだなと改めて感じられる素晴らしいライブでした。

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