デジタル・デトックス(スマホ断ち)のすゝめ

「当たり前」「習慣」とは恐ろしいものである。
「僅かな良い影響」の積み重ねになれば良いが、「僅かな悪い影響」の積み重ねになった場合。気づいた時には時間や精神、健康が大いに害され奪われ、取り返しがつかないことになっている。
「当たり前」「習慣」は盲点だ。意識的に観察・考察の上見直していく必要がある。

見直すポイントの一つが、我々の生活で必要不可欠になりつつあるデジタル機器。特にスマホ(とPC)。
いつでもどこでも誰にでも自由に連絡することができる。いつでもどこでも好きなことを調べることができる。
その反面、いつどこで誰から連絡が来るか分からず、常に意識の一部がスマホに奪われる。困った時、気づいた時にはスマホやPCを使っている。

スマホの弊害は既に研究で発表されているので詳細書かないが、集中力低下、視力の低下、意識の分散、睡眠の浅化等々、枚挙に暇がない。
恐ろしいのが、スマホの「中身」。人が中毒化するように設計されているのである。あまり重要でない動画や画像に時間を奪われ、どうでも良い他人の情報に一喜一憂し、赤の他人の反応や文章で感情を浪費する。人々のプラットフォーム滞在時間は企業の収益と化す。人々が無意味な欲望抱けば抱くほど、人々が無駄な時間と感情、カネを浪費すればするほど、資本家はさらに富む。人々は目前のあれこれにリソースを奪われ、人生は何も変わらない。

街を歩けば分かるが、皆、目の前の風景よりも、液晶画面。目の前の危険に気付かず、液晶画面。現実よりも、液晶画面。
スマホは巧みな中毒・洗脳兵器なのである。

・・・ということで、デジタル・デトックスのすゝめ。
本noteは、デジタルイコールスマホとなっているが、人によって好きにアレンジいただければと思う。

できれば一週間くらい、スマホなしで生活してみると良い。尤も、人によっては仕事等でスマホの通知を確認しなければならず、完全にスマホなし生活は難しい場合もあるだろう。

良きデジタル・デトックスのポイントをお伝えする。①グリーンと運動を足す、②3日以上、できれば1週間以上、③スマホは必要最低時間以上は見ない(できれば1日10分以内)、である。

デジタル・デトックスのやり方は色々ある。有料でデジタル・デトックスができる施設もあるようだ。安価な方法、高価な方法、一人でする方法、集団でワイワイしながらする方法、色々ある。自分に合った方法を選んで頂きたい。

①グリーンと運動、栄養を足す

デジタル・デトックス中は自然の中で生活すると良い。キャンプ場でも良いし、緑の多い地域に宿泊したり、毎日出かけるのも良い。
緑は心身に良い上に目のリフレッシュにもなる。散歩やハイキング等の運動と掛け合わせるのが、おススメ。運動した後は、栄養価の高いご飯をしっかり食べよう。

②3日以上、できれば1週間以上
デジタル・デトックスの期間であるが、できれば1週間以上がおススメ。心身の状態が目に見えて変わってくる。
1週間取るのであれば、6日は①を実行し、残り1日ぼーっとすると良い。(※とにかくぼーっとすること。これ、簡単そうでなかなかできない。大体、気が付いたらスマホやら本を見てしまう。)

③スマホは必要最低時間
言うまでもない。事前にデジタル・デトックス期間中にどのような連絡がどのくらい来るのか、それに対して対応するのにどのくらい時間がかかるかを概算しよう。スマホを使うのはその時間内にとどめよう。10分以内にするのが、おススメ。

おまけ:「どうしてもスマホを見てしまう」ことがないよう、工夫する
「どうしてもスマホを見てしまう」ことが起きないよう、工夫しよう。
スマホ代わりに古いモデルの携帯電話を借りたり、スマホにロックをかけたり、人に預けたり。自分に合った方法を見つけることだ。

デジタル・デトックスは最初は辛いかもしれないが、終わる頃にはスマホに対する興味が半減しているであろう。目に見えて何かが変わるというよりも、デジタル内の人生において重要でない情報よりも自分自身の生活を大切にしようという意欲がわいてくるはずだ。

埃と一緒である。定期的に掃除するから埃を払うことができるのと同様に、習慣は定期的に見直しアップデートするから善き人生となるのである。

今、改めて問う。
今見ている目の前の情報、本当に、必要ですか?

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