見出し画像

傷痕

人は時にいろんなことで傷つけ、傷つく

体に負った傷も、心に負った傷も

意図せず、あるいは意図的に

傷ついた心と身体

よほど深刻なものでなければ

時間の経過と共に回復していくもの

「日にち薬」

関西ではよく使われる言葉

人間なんて都合のいい生き物

あんなに傷付けたのに

あんなに傷付いたのに

時間がゆっくりそれを癒し

記憶と共に痛みを薄れさせていく

それでも

何かしらの「念」がこもった傷というのは

癒えても跡が残るのだという

だから

傷付けてしまった相手のこと

必要以上に考えるのは止めよう

相手に傷痕を残さないように

それを見て痛みを思い出さないように

時間という薬が効いて

その傷痕ごと全てを忘れられるように

私もそうだ

付けられた傷をいちいち気にするのは止めよう

そうしないと

自身の「念」で、いつまで経っても傷は癒えない

やがて傷痕が消えるように

痛みがなくなるように

傷を付けた

その教訓だけが頭に残るように



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?