私の好きなガンダム作品④（ネタバレ含む）

今回紹介するのは「新機動戦記ガンダムW」

今回はいきなりネタバレ要素多めなので、あまり知りたくない方はここでご遠慮ください。😅💦

この物語はAC195年、過去に起こったコロニー指導者「ヒイロ・ユイ」の暗殺事件に恨みを持った一部の人達が、5機のガンダムを流星に偽装して地球に送り込むところから始まります。本来の計画は、ガンダムを送り込む前に5基のコロニーを地球に落とす計画だったとか。（その詳しい内容は「Endless Waltz」をご覧ください)

ガンダムのパイロットは5人の少年が担当していて、みんな癖の強い性格です。その中でも比較的常識的で、社交的な「デュオ・マクスウェル」と「ガンダムデスサイズ」が私のお気に入り。

自分の事を「死神」といい、戦いにおいても「ガンダムデスサイズ」の姿を見たものを次々と撃破していきます。その様子は気配を感じさせず一気に相手に近づき、その大鎌で命を刈り取る・・・まさに「死神」です。

でも、デュオ自身は誰よりも優しく、コロニーの平和のためなら自分の命を投げ出す覚悟。対立する組織「OZ（オズ）」に支配されるくらいなら、死んだほうがましとまで公言しています。

あと、5人の中では比較的貧乏くじを引くキャラで、ヒイロから助けたリリーナに睨まれる、デスサイズの部品をヒイロに盗まれる、相棒のデスサイズをトロワに破壊される、リーブラ内で5人の科学者を見つけてしまってピースミリオンまで送らされる・・・碌なことがありません。（笑）

普段はおどけたキャラで、他の4人に振り回されていますが、決めるときにはきっちり決めます。一番の見せ場はホワイトファングの情報を盗み出し、モビルドールの追手から逃げてきたヒルデを間一髪で助けるシーン。

「人形ごときに負けてて、ガンダムのパイロットが務まるか！」

「今度作るときは、俺のデータを組み込むんだな！」

新機動戦記ガンダムＷより

ヒイロ・トロワの操縦データを組み込んだ２機のモビルドールを、一気にその大鎌で仕留め、最後にこの捨て台詞・・・超カッコよかったです。

その後の「Endless Waltz」でも、トロワにミサイル撃ち込まれるし、ヒイロに殴られて気絶させられるし、相変わらず貧乏くじを引きまくっていましたね。（笑）


それでも地球での戦いのとき、満月をバックにアクティブクロークを広げ、眼下のサーペントをその大鎌で刈り取るシーンは、個人的にゼロの羽ばたきよりカッコよい！

さらに小説版の「Frozen Teardrop」では、ちょっと残念な感じにはなっているのですが・・・最終的にはいいポジションに落ち着いて、少年の時からはイメージできなかった職についています。

誰よりも優しいが故に「死神」を名乗って、多くの人のためにその大鎌を振るい続けた。


Death（死神）Scythe（鎌）という機体に乗って・・・