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Future Prediction

仕事の関係上、業務でヒューマンエラーの発生しない方法を考え、職場にリリースすることが私に与えられた役割。
考え方としては「エラーが起こった時にどう対処するか」ではなく、そもそも「エラーが起こらない仕組みを作る」という事。


かなり昔の話になるのですが、リスク管理のことを学んだ時に知った話を紹介します。
日本で「新幹線を作ろう」となったとき、一番の問題だったのが「時速200km/h以上で走る電車を、どうやって安全に止めるか」だったそうです。


在来線の電車は、急ブレーキをかけてから600m以内で止まることが義務付けられているそうです。その理由は、人間が肉眼で障害物を確認できる限界距離が600mだからというのです。
しかし、時速200km/h以上で疾走する新幹線の運転士が、障害物を認識して急ブレーキをかけても600mで止まることはできません。


仮に時速200㎞/hだと、急ブレーキをかけても2㎞以上は止まれないそうです。ブレーキの技術が向上して止まれたとしても、減速の衝撃で乗っている乗客はただでは済みません。
当時の技術者は「安全に止めるためにはどうすればいいか」ではなく「急ブレーキをかけなくてもいい環境を作ればいい」と、発想の転換をしたそうです。


前の列車にぶつからないよう制御システムを作ったり、全線踏切なしの高架にしたり、線路内に侵入できないようにしたり・・・。
そうやって創意工夫することによって、そもそも事故が起きないような仕組みを作ったのです。


私の仕事も同じ。
事前に予測し、事故の起きない仕組みをこれからも考え続けます。

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