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色解き:227千草色

 小学館「色の手帖」P134:千草色(ちぐさいろ)。
うすい浅葱(あさぎ)色・明るい灰緑、と原典にあるが、実際にはエメラルドグリーンのような醒めた緑色をしているように筆者は原典の色を見て感じた。そもそも浅葱色と言われても、現代人にはあまりなじみがないのではないだろうか?。また、千草とは露草(つゆくさ)の異名とも成っていることを考えると、もしかしたら初めて少しは色のイメージが湧いてくるかもしれない。
 緑色自体は人にとって目に優しい色とされるが、その色の緑感が映えると新緑のような気持ち良さも視覚に感じるのは筆者だけではないだろう。この千草色は「浅葱」色でなく「千草」色として表舞台に立つと、とても字感的にも心地良さを届けてくれるように思うし、とても和風感あふれる色ともいえよう。

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