Androidで音声配信するときの出力レベルを考える
REALITYやTwitterスペースなどAndroidのスマホを経由して音声を配信するとき、悩みのタネになるのが「準備する機材」と「出力する音声のレベル」だと思います。
準備する機材についてはいろいろな情報が(不十分ではありますが)出回っているので比較的解決しやすいはず。しかし、機材を準備して実際に配信を行っても、聞く側では音割れしていたり音が小さすぎたり。
そんな問題を少しでも解決できればと思い、いろいろ試した結果をnoteにまとめてみました。
配信に試用する機材
スマホ: AQUOS sense 4
スマホ側のオーディオインターフェース: TASCAM iXZ
PC側のオーディオインターフェース: Steinberg UR12
UR12から出力する音声をiXZ経由でスマホに流し込んでいます。また、流し込む音声のレベル調整はiXZで行います。
音声レベルをいろいろ変えて試してみる
Androidアプリ "AuphonicEdit" は録音時に入力レベルを可視化できるので、この機能を使用して適正なレベルを探ってみます。
配信アプリは "REALITY" を使用し、「配信設定」の「エコーキャンセル」「ノイズ抑制」「音量を自動で最適化」をOFFにしています。
その1: ピークが-24db以下
音割れの心配は絶対にありえない安心なレベル。でも、音量が小さいので聞く側はボリュームを上げる必要があるかも。
その2: ピークが-12db程度
音割れするほど大きな音量ではなく、聞きづらいほど小さくもない。ちょうどよいレベル。音圧が欲しい場合は、ピークが-12dbから-6dbの間になるように設定してもよいかと。
その3: ピークが-6db以上
とにかく音量を大きくしたい、何が何でも音圧が欲しい場合はピークが-6db以上でも悪くはないかも。ただし、聞く側にとっては少々うるさいかも。音割れの危険もあり。
また、メーターが右端に張り付いている状態だと音割れの危険性がさらに増します。レベルを下げたほうがよいでしょう。
結論
・配信する前に "AuphonicEdit" などのアプリを使って出力レベルを確認するといいよ。機材チェックにもなるし。
・ピークが-12db程度(音圧がほしいときは-12dbから-6db)になるよう出力レベルを調整するとよいかも。
おわりに
この記事が、配信での音量に関わるトラブルを少しでも解決するきっかけになればいいな。
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