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3ヶ月間毎日新しいことをやるプロジェクト Day 9 - ダーニングに挑戦

3ヶ月間毎日1つずつ人生で初めてのことに挑戦するプロジェクト、昨日は2歳の娘が発熱でパソコンに向かう時間が取れず、1日遅れてのレポートです。Day 9の昨日は、お昼寝の合間をぬって「ダーニング」に初挑戦しました。

ダーニングとは

ダーニング(Darning)とは主にヨーロッパで伝統的に行われてきた衣服の補修方法の呼び名で、衣服のほつれや虫食いなどを糸と針で刺繍に似た手法で繕うことができます。日本だと「かけはぎ(かけつぎ)」という伝統的な補修技術がありますが、あれのヨーロッパ版といったところでしょうか。

かけはぎにはかなり高度な技術が求められる印象がありますが、ダーニングには不揃いな仕上がりを「味」として愛でるといった要素があり、不器用でもそれなりに楽しめそうということで、数年前から「暮らしの手帖」やNHKの手芸番組などで何度も取り上げられ、愛好者が増えているようです。

ダーニングに必要なもの

ダーニングでは補修部分をピンと突っ張らせるための「ダーニングベース(マッシュルーム)」と呼ばれる木製器具、そして針、毛糸を使います。今回はダーニングの基本テキストとマッシュルーム、そして10色の毛糸がセットになったダーニングキットをAmazonから取り寄せました。

キットの中身はこんな感じ。思いがけず針が付属していなかったので、家にあった編み物用のとじ針を使いました。

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こういったキットがなくても、ご家庭に毛糸ととじ針があれば、手芸店でマッシュルームだけ入手し、あとはYouTubeなどの解説動画を見ながらでも習得はできそうです。

ジーンズポケットの穴を補修してみた

探してみると、意外に穴の空いた服というのが見つからないものです。今回は練習のために、ダメージジーンズのポケットの穴を塞いで見ることにしました。

マッシュルームを使ってジーンズ生地をぴーんと張ってみると、結構な大きさの穴です。

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テキストにある「四角く繕う」というパターンを使って補修します。

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まずは黄色い毛糸を使って穴の周りにぐるりとステッチを入れ、そのあとはタテ糸を入れていきます。

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縦糸を入れ終わったのが上の写真です。正直これだけだと本当に穴が塞がるのか不安です。縦糸の間隔にバラつきが出てしまいましたが、ひとまず気にしないで進みます。

横糸はピンクの糸を使いました。縦糸を一つずつすくい上げながら横糸を織り進めます。時折フォークを使って横糸をぐいっと押し込んで、糸と糸の隙間をなくしていきます。これ以上横糸が通せないとなったら、裏面で糸の始末をして補修は完了です。

途中経過の写真がなくいきまり完成写真ですみません。仕上がりサイズはおよそ3cm*2cmくらい。かかった時間は30分程度でした。

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要は、穴の上に毛糸の端切れを接ぎ合わせるようなイメージです。

今回は穴を塞ぐだけでしたが、他にも擦れて薄くなった生地に毛糸を通して補強したり、使う糸の組み合わせを途中で変えたりなど、様々な技法があるようです。

繕う対象は、靴下や手袋に開いた穴、セーターの虫食い、裾の擦り切れなど、様々な部位に対応できるとのこと。少しずつレパートリーを増やしていきたいと思います。

まとめと感想

ダーニング、思いの外簡単でした。一度しかやっていませんが、オススメポイントをまとめてみます。

安価に始められる
今回私は2千円以上のキットを購入しましたが、ご家庭に要らない毛糸が何色かあれば、購入するのはダーニングベースだけですみます。ベースすら買わず、豆電球などで代用されている方もいるようです。
高度なテクニック不要
穴の周りにぐるりとステッチをかけ、それにあわせて縦と横の糸を編み合わせるだけです。ステッチや糸の張り方が不揃いでも問題なし。かけはぎなどの高度な技術がなくても、虫食いセーターやウールスカートを補修できてしまいます。
下手でも雑でもそれなりに仕上がる
ステッチが不揃いでも、縦と横の糸がまばらでも、それなりの「味」が出ます。端の始末も、編み物や刺繍と比べてとても簡単です。
ただの古いシャツや靴下が生まれ変わる
ただの無地のコットンシャツ、古びた毛糸の靴下が、カラフルな毛糸を通すだけでおしゃれに生まれ変わります。穴が開いた靴下なんて、これまで捨てる以外の選択肢がありませんでしたが、今後はむしろ穴が開くのを待つくらいになりそうです。

今回やってみるまで、どうせ最近流行りの「丁寧な暮らし」の流れだろうと、ダーニングというものをなんとなく冷めた目で見ていました。何しろ忙しいワーキングマザーですから、服は乾燥機つき全自動洗濯機に突っ込んでますし、子供服はユニクロかメルカリの中古品。ガンガン洗濯して古くなったらすぐに捨てていました。

針仕事なんて、ボタン付けは半年に一回まとめてですし、ほつれたスカートの裾をしばらくホッチキスで止めたりするずぼら人間です。そんな私でも、針と糸を持つことが楽しくなりそうなダーニングの世界。すごくおすすめです。

以上、本日のレポートを終わります。それではまた。


【追記】
このレポートのあと結局他の穴も塞ぎたくなって、こんな風に仕上げてみました。近いうちに縁かがりにもチャレンジしたいです。

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