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3ヶ月間毎日新しいことをやるプロジェクト Day 41 - 楽天でんきに乗り換えた

3ヶ月間毎日1つずつ人生で初めてのことに挑戦するプロジェクト、41日目のレポートは電力会社を乗り換えたよというお話。

今さらながら電力自由化とは

今から4年ほど前の2016年4月以降、一般家庭向けの電気小売業への参入が自由化されました。これまでは住んでいる地域で決まった電力会社-たとえば東京であれば東京電力-と契約し、電気使用料金を支払うということしかできなかったのが、自由化後は特定の会社以外の新規参入電力会社と契約を交わすことができるようになりました。

電力自由化と聞くと電気を作るところから電線の配備や各家庭への送電まで民間業者が自由にやるような印象がありますが、2016年4月に自由化されたのはあくまで電気の「小売り」部分だけです。電気が作られて一般家庭で使用できるようにするためには、①発電、②送電、③小売りのプロセスが必要で、2016年の自由化は③小売りの部分(更に言うと一般家庭向けの小売り)が対象です。ちなみに①発電はすでに自由参画が可能となっていて、風力やソーラーなど新しい技術で発電を行う企業も増えています。そして電力供給に最も重要な②送電については、インフラ整備に莫大なコストがかかることもあり、従来通り政府の許可を受けた企業が独占的に担っています。

さて、2016年の電力自由化によって、消費者は電力販売会社各社が仕入れた電気を、自分に合ったプランでサービス購入できるようになりました。それまでも東京電力などの電力会社では夜間プランなど生活スタイルに合わせた電力プランを提供していましたが、自由化以降は消費者ニーズにあわせた様々なプランが登場することになりました。

電力自由化については経済産業庁のホームページにとてもわかりやすくまとまっていますので、気になる方はぜひチェックしてみてください。


新しい電力会社に乗り換えるには?

これまで東京電力一択だったところが自由に選べるようになると聞いても、何をどうしたらいいかわからないというのが大半だと思います。昭和生まれの方ですと、インターネット回線を電話線で引いていた時代から自由にネット回線を引き直してプロバイダ契約を行うような段取りを想像されるかもしれませんが、先に述べた通り、今回の自由化では送電部分や電気回線は従来通りとなります。

このため、電力会社の乗り換えはインターネット回線を乗り換えるより簡単にできてしまいます。今使っている従来の電力会社への連絡は一切不要、新しい電力会社に必要事項を伝えて申し込めば手続きは完了です。厳密に言うと、電気メーターが古いものだと対応ができないそうで、その場合は電力会社負担で新しいメーターに交換してもらえます。この場合、切り替えまでに多少余分な日数がかかるようです。

この辺りの情報も、前述の経済産業庁のホームページに詳しく書かれていますので参考までに。


楽天でんきにした理由

今回はいくつか検討した結果、楽天でんきに切り替えることにしました。理由はシンプル、利用料金に応じて楽天ポイントが貯まるからです。

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電気料金200円につき1ポイントなので、たとえば月の電気代が10,000円だとすると50ポイント貯まります。まあ、微々たる金額ですがそれでも年間600ポイントです。また、電気料金の支払いを楽天カードで行えば、100円につき1ポイントが貯まります。電気代10,000円につき100ポイントとなりますので、年間で1,200円となります。

また、楽天でんき利用者はSPU(楽天スーパーポイントアッププログラム)のポイントアップ対象となり、楽天市場での買い物の獲得ポイントが+1倍になります。最近、できる限り楽天系のサービスを利用するようにしていますが、楽天でんきへの加入により、ますます獲得ポイントを増やせるようになりました(そうはいっても楽天市場での買い物、なかなか面倒なんですけどね)。

あとですね、楽天でんきに切り替えて3ヶ月間継続利用すると、4,000ポイントがもらえるというキャンペーンもあります。これは一度きりの特典となります。世の中にはこういった初回特典を利用して電力会社をこまめに乗り換えている方もいるようです。

楽天でんきに乗り換えてみての感想

8月2日に楽天でんきの利用が開始されました。申し込んだのが7月10日でしたが、そこから1ヶ月もかからずに利用開始できるので、なかなかのスピードだなと思います。

楽天でんきから利用開始のお知らせが届き、早速マイページにログインしてみたところ、Web上でほぼリアルタイムで電気の利用状況が見られることに感心しました。また、毎時間の利用状況を前日のものと比較したりなんかもできます。電気を使い過ぎたなと思った場合に振り返ったりと、なかなか使えそうな印象です。

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楽天でんきの料金自体は、基本料金無しの使った分だけ課金となります。これは従来の「基本料金+使用料に応じた段階的な料金(使用料が増えるほど単価が上がる)」という料金体系に比べてわかりやすいし納得感もあります。

たとえば一般的な40A契約で月に500kWhの電気を使用した場合、

東京電力の場合(従量電灯B)
基本料 1,144円
最初の120kWhまで(第1段階金) 19.88円*120=2385.6円
120kWhをこえ300kWhまで(第2段階料金) 26.48*180=4766.4円
上記超過(第3段階料金)30.57*200=6,114円
合計14,410円

となります。

一方、

楽天でんきの場合(プランS、東京電力エリア)
基本料0円
26.50*500=13,250円
合計13,250円

となります。料金体系がわかりやすい上に、料金は1200円ほど安くなりました。ちなみに、東京ガスで電気も契約すると、上記の楽天でんきとほぼ同程度の金額となります。金額だけを見れば、もっと安い電力会社もあるかなと思いますが、私としてはひとまずこれで満足かなと思います。


調べてみたところ、電力自由化後に新電力会社に切り替えた家庭は全体の20%程度だそうです。

4年経ってもここまでしか進まない理由については、おそらく電力自由化について知らない家庭がまだまだ多いこと、自由化について聞いたことがあっても面倒だったり何となく不安などの理由で切り替えていないなどがあるのかなと思います。

知らないとか面倒くさいという理由で、まだまだ見落としていることがたくさんありそうです。色々研究してみたいと思います。

本日のレポートはここまで。それではまた。

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