見出し画像

3ヶ月間毎日新しいことをやるプロジェクト Day 32 - 水煮肉片を作る

3ヶ月間毎日1つずつ人生で初めてのことに挑戦するプロジェクト、32日目の昨日は、前日に引き続き料理ネタです。「xx料理を作った」ネタはあまり何度も使いたくなかったのですが、今回は自分的に少しハードルの高い料理に初挑戦したのでチャレンジカウントしてしまいます。

「水煮xx」という中華料理のこと

中華料理、お好きですか? 私は一時期一年の2ヶ月を中国に出張するという日々を過ごしたことがあり、その頃に普通の日本人の一生分くらいかそれ以上の中華料理を食べました。数ある美味しい中華料理の中で、最も好きなもののひとつに水煮魚というものがあります。

「水煮魚」という料理に初めて出会ったのは、同僚に連れられて行った南京のレストランでした。大きな平たい器に大量の唐辛子が浮いた真っ赤なスープ、その中から白身魚や豆もやしなどの具材をすくいあげて食べるのですが、唐辛子と花椒がきいて舌が痺れるほど辛いのに、スープの旨味で食べる手が止まらない。そんな不思議な体験でした。以来、四川料理を出すお店にいくたびに、何が食べたいと問われたら必ず「水煮魚!」と答えるほどお気に入りとなりました。

この料理、名前は「水煮」でも、スープの基本成分は「油」です。スペイン料理のアヒージョの、油を3倍くらいにした感じ。ちなみに、油のスープは漬け汁として使い、スープとして飲むことは絶対ありません。唐辛子と花椒がすごい量なので、万一飲んだら次の日にトイレから出られないこと間違い無しです。「水煮」が付く料理は魚以外にもバリエーションがあり、「水煮牛肉」など、中に入れる具材によって名前が変わります。今回作った「水煮肉片」は、水煮魚と同様真っ赤な唐辛子スープの中に薄切りの豚肉が入った料理となります。

水煮肉片が家庭でも作れる

あれほど大量の油と唐辛子を使う料理なのでレストランでしか食べられないと思い込んでいたのですが、TwitterやNoteなどでフォローしている方が最近レシピを公開してくださって、この料理が家庭でも作れるのだと知りました。いえ、むしろ、四川では日本の肉じゃがのようによく作られるのだとか。

レシピを読むだけで中国で食べたあの辛いスープの味が口の中に蘇り、どうにも食べたくなってしまいました。ということで、少し手間がかかりそうですが作ってみることに決めました。

作り方は上記記載のレシピを参考に、次の手順で進めます。

①油に唐辛子と花椒の香りをつけ、唐辛子と花椒を油から引き上げる
②次に①の油に豆板醤を溶かし入れ、ニンニクと生姜を加える
③レタスや豆もやしなどの野菜を②に入れて油で軽く炒めたら、ひたひたに水を加えて煮る。軽く火が通ったら、スープから野菜を引き上げて器に移す
④下味をつけておいた豚肉を③のスープで煮込み、火が通ったら器にスープごと移す
⑤野菜とお肉が入ったスープの上に①で引き上げた唐辛子と花椒を乗せる
⑥煙が出るまで熱した油と刻んだニンニクを⑤に振りかける

油に香りと旨味をしっかり出したら、水を足して具材をさっと煮込むというものなのですね。あの旨味の正体が豆板醤だというのにも驚きました。

慣れない手つきで油から出したり戻したりすること30分ほどで完成したのがこちらです。

画像1

器がものすごく高級感を出していますが、これは景徳鎮で作られた手書きの染付け皿です。私の父がその昔、中国の景徳鎮で高級陶磁器の注文生産のビジネスを営んでいた関係で、私の家にはこの手の高級陶磁器が何点かあり、おウチでの中華酒宴の際にはとても重宝しています。

器のおかげもあって、見た目はレストランで見た通りかそれ以上の仕上がりとなりました。調味の加減がわからず少し塩分が強過ぎたため、料理自体の出来は60点くらいかな。注意にあった「良い豆板醤を使う」というのを見逃し、その辺のスーパーのものを使ってしまったのも敗因かと思います。

なかなか手間がかかる料理なので、次回も作るかどうかは微妙なラインですが、それでも本場のレストランでしか食べられないと思っていた料理を家で作れたのはよい経験でした。

ヘルシオやホットクックで時短料理を作るのもいいですが、手間をかける料理も好きなんですよね。心と時間に余裕があるとき限定ではありますが。

ということで、今日のレポートは以上。それではまた。

記事を読んでくださってありがとうございます。基本的にすべて無償公開記事ですが、サポートをいただけると大変喜びます。いただいたサポートは、恵まれない子供達への支援に活用させていただきます!