#79『ルックバック』
『ルックバック』を観てきました。
話題の映画ということでなんとなく存在だけは知っていましたが、最初はタイトルもうろ覚えなくらいでした。
先日参加した読書会でこの映画の話になり、観てみようかなと思い映画館へ。
原作の漫画を読まずに、予告編の知識しかないままで観に行ったのですが、これが衝撃的でした!
漫画(絵)を描くことに没頭する姿にとにかく圧倒されました。
観終わったあとはただただ呆然としてしまいました。
藤野と京本が奇跡的に出会うシーン。
お互いの才能を認め合った2人。
引きこもりだった京本を外に連れ出してくれた藤野。それに感謝する京本。
お互いに別々の道を進んでいくことを決めた2人。
京本が死んだのは自分のせいではないかと悔やむ藤野。
京本の死を乗り越えて漫画を描き続けていくであろう藤野の後ろ姿。
どのシーンもとても大切なものばかりでした。
自分がもし京本だったら、死ぬ瞬間に藤野への感謝の気持ちで一杯になるだろうなと思います。
個人的には藤野がひたすら部屋で漫画を描くシーンが印象的でした。
春、夏、秋、冬を季節が移ろいながら、扇風機の位置が変わったり、スケッチブックや参考文献が少しずつ増えていったり。
何気ないシーンなのになぜ印象に残ってしまうのか。
それは描くことに没頭しているからでしょう。
あと、京本の生き生きとして表情もいいんですよね。
登場人物はほぼ藤野と京本の2人で、お互いの家族のことや、思春期に描かれがちな恋愛の要素などがまったくない部分も特質すべきことです。
語られない部分が多すぎるからこそ、いろんなことを想像してしまうのです。
映画を観た後、原作の漫画を読みましたが、原作を忠実に再現した映像だったのですね。
1時間弱の映画なのに、これだけ濃密な内容なのもすごいですね。
映画のキャッチフレーズが「描き続ける。」
シンプルイブベストなフレーズだと思います。
写真に撮った映画ポスターを画像をスマホの待ち受けにしています。
「描き続ける。」というフレーズを見るたびに、頑張ろうと思えるのです。
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