厳島神社大鳥居をくぐりたければ、ろかい舟に乗れ。
お盆休みの方もいらっしゃると思いますが、皆様どうお過ごしですか?
私は先日、旅先の厳島神社で貴重な体験をしてきました。
ろかい舟で大鳥居をくぐる体験です。
厳島神社といえば、広島県の宮島にある、有数の観光地ですね。
海に浮かぶ社殿と大鳥居が有名で、学校の授業でも見たり聞いたりしたことがある方も多いでしょう。
厳島神社の大鳥居には、干潮時には歩いて近づくことが出来ますが、満潮時は泳いで近づく、というわけにはいきません。
そこで、ろかい舟(ろかいぶね)です。
ろかい舟は、艪(ろ)と櫂(かい)で進む、人力で動かす舟のこと。
舟に揺られて、潮風や波音、ゆったりとした自然を感じられます。乗ってみると、とても気持ち良いです。
しかも丁寧な観光ガイド付き。
料金は、大人1500円。小学生以下は500円。
舟が出ると、さっそくガイドさんの解説が始まります。
大鳥居の2本の主柱に使われているクスノキは、広島県外から運ばれてきた。
今の大鳥居は明治時代に建てられたもの。
解説に聴き入る間に、舟はどんどん大鳥居に近づきます。
主柱の木材の表面に凸凹があることから、まっ直ぐに加工されたものではなく、木そのままを使っていることがよくわかります。
舟は大鳥居の東側に近づきました。
写真の左上をご覧ください。
丸く光るものが見えますよね。
これは、飾金具(かざりかなぐ)といって、日光を表しているそうです。
続いて、鳥居の正面に来ました。
海側からしか見れないこの景色。
大鳥居の上部にある額に、「嚴嶋神社(いつくしまじんじゃ)」と書かれています。
くぐるところは動画で撮りました。
noteに動画をそのまま載せることができないので、Xに投稿したものを載せますね。
大鳥居をくぐると、反対側の額には…
「伊都岐島神社(いつきしまじんじゃ)」と書かれています。
厳島神社が昔、伊都岐島神社と呼ばれていたことに由来するようです。
鳥居をくぐった後に臨む、厳島神社社殿。
満潮時にしか出ない ろかい舟から見る社殿は、本当に海の上に浮かんでいるようです。
続いて、写真左上をご覧ください。
拡大すると、三日月のようなものが見えませんか?
先ほど、東側に日光の飾金具がついていましたが、西側には月光の飾金具がついています。
さらに、社殿側の額と海側の額では、実は額縁のデザインが違います。
社殿側(上の写真 伊都岐島神社)の額縁は渦巻き模様になっているのに対し、海側(下の写真 嚴嶋神社)の額縁は龍の絵が描かれています。
逆光で見づらいですが、額の左下に金色に光る点があります。
これは、竜の目玉が描かれているそうです。
ここまでで大鳥居周辺の案内は終わりです。
しかし、ここからまたお楽しみがあります。
希望者のみ、舟を漕ぐ体験ができます。
息子たちがさっそく挑戦。
一生懸命舟を漕ぎました。
風がない時は、力任せに漕がないほうが上手に舟が進むそうです。
だから、女性や子供でも舟が漕げるとのこと。
私もやってみればよかったな。
最初から最後まで、所要時間は大体30分ぐらい。
お値段以上に価値のある、素晴らしい経験でした。
宮島観光・厳島神社参拝の際に、体験してみてはいかがでしょうか。