日本酒好きの、日本酒好きによる、日本酒好きのための、西条酒蔵めぐり。【広島旅行記】
こんなタイトルをつけると、「まだ飲むのかっ!」って聞こえてきそうな気がするのは気のせいでしょうか。
きっと気のせいですね。そうだそうだ。
旅行には美味しいお酒が欠かせないと思ってる ゆにです。
異論は認めません。
前日夜にも飲んだくせに、翌朝にはもう元気になっている私たち夫婦。夫はお酒強いの間違いないけど、私は嗜む程度だからそんなに強くないのね。我ながらよくついていってると思います。自分で褒めちゃいます。えらい!
そんな私たち。
広島旅行最終日に、西条駅に降り立ちます。
西条と言えば、日本酒の酒蔵が並んでいる街。
大の日本酒党である夫たっての願いで、酒蔵めぐりをします。
駅の案内所でガイドの方を手配して、いざ出発。
この日営業している酒蔵を中心にめぐります。
街並み見学
昔ながらの建物が立ち並びます。
模様のついてる壁に注目。
この壁は「なまこ壁」と言って、瓦を漆喰で止めたものです。
西条の酒蔵では、よく見かける壁です。
西条本町歴史広場です。
酒蔵通りの歴史と文化が紹介されたスペース。
ゆかりがあったとして、夏目漱石や種田山頭火など、歴史に名を残す文豪や俳人も紹介されています。
このポストに手紙を投函すると、限定の消印が押印された手紙が届くそうです。
やってみれば良かったな。
酒蔵施設群は20世紀遺産20選に選ばれているそうです。こんなの見ると、回るのワクワクしてきます。
白牡丹酒造
まずは、白牡丹酒造さんから見学。
先ほどのなまこ壁の酒蔵は白牡丹酒造のものです。なんと、江戸時代から続いています。
大八車が入れるようにした戸(名前忘れた)。
大八車が出入りする時はこのように開け、人だけが出入りする時はこの戸を閉めて、右上にある引き戸で出入りしていたそうです。
お米の磨き具合の比較です。
一番右の米は、全体の3割ぐらいしか残らないぐらいまで精米されたお米です。ここまで精米されてから作られるお酒は、コストが高くつくため、高価なお酒になるそうです。
白牡丹酒造にゆかりのある棟方志功の版画(写真上部)。志功の絵をラベルにしたお酒も、白牡丹にはあったそうです。
再び、街並み見学
賀茂鶴酒造
名古屋でお気に入りの居酒屋が使っているお酒を作る、賀茂鶴酒造。絶対に行きたいと夫が息巻いていた酒蔵です。
ここで井戸水を試飲できました。
よく冷えていて気持ちよく、柔らかい味でした。
暑い中歩いてきた我々には嬉しいご褒美。
このお店には後で来るぞと決意して、見学に戻ります。
亀齢酒造(きれいしゅぞう)
西条一帯の酒蔵の中で、唯一辛口のお酒を作る蔵元だそうです。(広島のお酒は甘口が中心)
奥ののれん、なんと読むかわかりますか?
「まねき」と読みます。
縁起がいいですね。
ここで待望の日本酒の試飲です。
右の「吉田屋」と書かれたお酒は、蔵元でないと買えないもので、とてもおいしかったです。
昼食後にまた訪れて、購入しました。
福美人酒造
歴代首相の國酒の色紙です。
大平首相から國酒が始まり、現在の岸田首相まで引き継がれています。
杜氏を育てて、全国の蔵元に送り出した蔵元でもあるそうです。「西條酒造学校」と呼ばれたそうです。
広島カープが経営難に陥った時、この樽に募金を集めたおかげで球団が持ち直したと言う逸話がある、「元祖・広島カープたる募金の樽」。カープファンのあの子は知ってたかな?
ガイドさんのガイドはここまで。
昼食の時間が迫っていたので、ここでお別れです。充実したガイド内容に大満足です。
昼食の時間が迫っていても、試飲を忘れない我々。
左のピンクの瓶のお酒「ひやあま」は飲みやすくて、日本酒初心者にもおすすめ。初心者じゃない我が家も購入しました。
再び、賀茂鶴酒造へ
昼食は賀茂鶴酒造が経営しているお店でいただくので、時間まで直売所へ。
子供を展示コーナーで遊ばせておいて、大人はお約束の試飲。
ひ、1人で飲み干したわけじゃないですよ!
夫と2人で飲んでますからね!
昼食は「佛蘭西屋(ふらんすや)」の美酒鍋
賀茂鶴酒造直営のレストランです。
こちらで美味しいお酒とお料理を堪能しました。
美酒鍋とは、牛肉や内蔵などを野菜と一緒に、酒と塩で煮込んだ鍋です。アルコールは飛んでます。
すき焼き同様、生卵をつけていただきます。
塩味が程よくて、お肉や野菜の旨みが染み出していて、お酒にもよく合うお味でした。じんわり美味しい。ホッとします。
美酒鍋は、杜氏のまかない料理が発祥とのこと。お酒の味を見なければならない杜氏のために、醤油や味噌などの濃い味の調味料を使わずに作られた料理だそうです。
ごちそうさまでした。
この後私たちは、賀茂鶴酒造の直売所でお酒を購入し、先ほど見学で訪れた酒蔵でさらにお酒を買い足しました。
もっとゆっくり回っても良い、素敵な場所でした。日本酒好きな方におすすめしたい、酒蔵めぐりでした。
今回はここまで。
お付き合いいただき、ありがとうございました。
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