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トラウマ

職場の昇級に必須な資格の勉強を試験1ヶ月前から始めている。

4ヶ月ぐらい前から受験は決まってたはずなのに、ずるずるとここまで何もせずにきてしまった…別に後悔はしてないし、追い込まれないとやらないタイプなので、短期集中型で勉強している。あと2週間だけど。


その勉強中、テキストに書いてある内容を読んでとある思い出したくない記憶が突如として私の頭の中に浮かんできた。


社会人になる直前の3月。
私は学生時代に住んでいたアパートからの引越し準備をしながら実家に帰っていた日。
まだまだあたり一面雪景色で、昼間に軽く解けた雪が朝晩の寒さでガリっと凍り、ちょっと歩っただけでつるんと滑ってしまう、そんな外。
家からすぐの職場に行く母を見送り、弟2人と何気なく過ごしていた。母が思ったより早く帰ってきたなと思ったら、頭から血を流して帰ってきた。どうやら氷で滑って頭を打ったらしい。
かすり傷なんかでは済まされない程の出血だった。危ないと思った私は仕事中の父に連絡し、救急車を呼ぶようにと言われた。
手が震えて119の数字が思うように打てなかった。冷静になりたくてもなれなかった。

私の実家はいわゆる超過疎地域で、救急車が来るのに45分はかかる。その間止血を試みたり、震える母を毛布であっためたりしたけど、みるみる母の様子が変わっていくのに何もできない私が悔しかった。母が死ぬんじゃないか、後遺症が残るのではないか、場合によっては私が4月から働けなくなるのではないか…といろんなことが頭を駆け巡ってとても怖かった。

弟2人を家に残し私が救急車に乗って病院へ向かった。父も職場から来てくれた。
救急車で母の手を握ることしかできなかった。


幸い数針縫いムチウチになったぐらいで大きな後遺症もなかった。

本当に本当に心から安心した



あの時の記憶は今でも鮮明に覚えてるし、思い出すと心が苦しくなってどうしようもない不安に駆られる。まさにトラウマ

でもそれで気付かされたことがある。
いつ何が起こるかわからない。
元気だった母が2時間後に顔面蒼白でいるなんて誰も想像してなかった。
私がいなくて弟2人だけだったら、救急車を呼ぶのが遅れてどうなっていたかわからない。


そして私が高校生のある日、新聞で見て父に買ってもらった本。

いつ何が起こるかわからないから後悔しないように日々を過ごしたい



受験勉強してるのに、noteを書いてしまった。
そろそろ勉強にもどります。


結局あと一問のところで落ちたので、また受験し直しです。あーちゃんと勉強すればよかった笑

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