色々な感情の揺れードレスローザ編第一章ー(改訂版)

この前の記事の続きである。第一章と書いてあるが、二部作になるか、三部作になるかは分からない(思ったより長くなりそうなので)
ドレスローザ編。
ローさんにとって、とても大きな章で、私も心を大きく揺さぶられた章である。
初めにこれは書いておこうと思う。
この章は、私がどこまでもまっすぐに、人を思えた章だと思う。

ドフラミンゴとの対峙
ローさんにとっては、恩人の本懐を果たすべく、ドフラミンゴが統べるドレスローザに来たわけで。
そのための同盟でもあったわけだけど、ローさんは全部一人で請け負って。
麦わらの一味も、自分の仲間も巻き込まないように、一人でドフラミンゴの相手をしていた。

その時点で、私にとっては結構新鮮だった。復讐に囚われた人は、憎しみで目の前がいっぱいになって、マグマみたいな怒りを抱えている、そのために大勢の人を巻き込んでも構わないくらいの勢いで、復讐を果たそうとしている、これが私の復讐に対する見方。
でもローさんは、自分のことだから誰も巻き込まないように、一人でやろうとしていて。それが少し驚いた。

でも、私がローさんから感じていたのは、先述したマグマみたいな怒りじゃなくて、冬みたいに寒くて、泣きそうになるくらいの悲しみだった。
パンクハザードからだったけど、なんでこの人、一人でいるんだろうと思っていた。あんなに仲間に慕われているのにって。そう感じたのが冬の、雪景色だったから、寒いと感じたのかもしれない。

その後に、ボロボロで、気絶していて、捕まってるの見た時は、血の気が引いたけど。どうしよう、どうしようと頭の中パニックで、凄く怖かった。
ナミがやらなきゃいけないことを整理してくれた時も、本当にそれどころじゃなくて。早く行かなきゃ、助けなきゃ!ってそれしか考えられなかった。
で、ドフラミンゴが根城としている王宮に潜入した時、早く突撃したいと思って。突撃するタイミングを図る時間がじれったかった。それくらい、気が急いていたんだと思う。
だから突撃した時、もし私がその場にいたら、あの時のルフィみたいに、弾かれたように、ローさんのもとに走り出していたんじゃないかと思う。
それで助けようとしても、ルフィを自分から離そうとして、殺すと脅しをかけて一人になろうとしてるローさんを見て、堪忍袋の緒が切れた。
あの時は恩を返したい!と言ったけど、たぶん純粋に、ローさんが好きだから放っとけなかったんだろうなと思う。
この時は、まだ好きとは認められなかった。理由は、ローさんの事情を知らなかったから、私は今まで読んできた物語の影響で「復讐」という言葉にとても敏感だから。前に読んだ物語で、好きになりそうな人がいたんだけど、どんどん復讐に、恨みに呑まれていって、その時の形相も、激情も、それで引き起こした扇動も、友達殺しも、戦争も、凄く怖かったから。
その影響もあって、ローさんのこと、凄く注意深く見ていた。そんな不安、いらなかったと知るのだけど。

とりあえずここまで。続きはまた今度。



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