アロニア果実

アロニアって何?vol.1 ようこそ日本、ようこそ五泉

 さあ、本格的な投稿はこれが初めて。サンファーム泉の主力は「アロニア」ならば、やはり一発目は「アロニアって何?」、この問いにお答えしなければならないでしょう。

 とはいえ一つの記事で紹介できるほど、アロニアの魅力は少なくありません。それに、サンファーム泉だからこそ伝えられるアロニアの魅力の発信。私の目指すところのひとつはそこです。

アロニア花

 アロニアはバラ科の植物で、原産は北米といわれています。耐寒性が高い事からロシアや北欧にも広まり、冬場の貴重な栄養源として重宝されてきました。北欧の一部地域では、アロニアを薬替わりとする人もいるとか。

 また上の写真のような可愛らしい花をつけることから、観賞用の花としても楽しまれてきました。日本には昭和の終わり頃に、ロシア(当時はソ連ですね)から北海道に渡ったのがはじまりとされていますが、あくまで観賞の域を出なかった作物でした。

 そんなアロニアが日本で注目されだしたのは、平成12年、やはり北海道から静かに火が点きはじめました。大滝村(現在は伊達市に合併されています)という限界集落で、「アロニアの実を特産物にして地域活性化を目指そう!」という動きが強まったのです。その火は静かに、静かに燃え広がっていきました。未だ静かな火である事も否めませんが(笑)

 サンファーム泉とアロニアの出会いはそこから7年後、平成19年の事になります。前職を定年前に退職し、「生きる事は食べる事」をモットーにした、ちょっと変わったものが大好きな61歳(当時)が、「地元五泉市に農業で恩返しをしたい。」という目標を持って、新潟県内の苗木屋に訪れた時です。当初梅を求めに苗木屋を訪ねたその男性は、見慣れぬ果物と邂逅します。

男(61)「この黒い実を付けてる樹はなんだね?」

 苗木屋の主人「アロニアといって、ポリフェノール値がブルーベリーの3倍以上っていう、日本ではまだまだ未知の果物ですよ。うちもちょっと面白そうだから北海道から買い付けてきたんですけどね。これが中々どうして・・・」

男(61)「これだ!これをくれないか!」

 以来アロニアに取り憑かれたように没頭していくこの男こそ、サンファーム泉の初代代表取締役社長にして、現在も代表取締役社長である樋口紘一その人でした。

 そんな男とアロニアベリーとの出会いは、一般的な見方をすれば偶然からスタートしました。ただ私の知る樋口紘一という男は、先ほども申し上げた通り「ちょっと変わったものが大好き」なのです。遅かれ早かれ、アロニアベリーと出会うのは、必然だったのだと思っています。

 次の回では、アロニアのちょっと変わった部分をお話できたらいいなと思います。よければ次もお付き合いください。

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