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続 初心者のミニチュアペイントについて

コツコツとミニチュアペイントを進めて早10ヶ月が経とうとしています。

ミニチュアペイントというのは1人で家で集中できるので心身共に健康になりますね。
集中するのは健康に良いそうです。
アイコノクラズムの店長さんが言ってました。


さて表題のように僕みたく全くの初心者でこの趣味を持つ、もしくは興味がある方に対して今回は記事を書いてみようと思います。

前回に引き続き ペイントのHOWTOではありません。


色々な方を見ていても思いますが僕みたいなタイプはあまりお見かけしないので
そういう方が少しでも増えたら、もしくは同じ趣味を共有できれば、という思いで筆をとった所存です。


「僕みたいな」 という事ですが一体どういう事かというのを説明しますと

模型を作った事が全くない
プラモデルは小学生にSDガンダムくらい
絵にも創作にも、興味が無い
ミニチュアゲームがしたい訳では無い
ボードゲームをするという発想も無い
過去現在のTRPGもやった事も、触れても無い
ゲームブックは、にゃんたん止まり

小学生の味方 にゃんたん




ただ、何となくいつの間にかミニチュアペイントに興味が出た

みたいなのが僕です。

大抵のミニチュアペインターは恐らく何かしらに興味があり、何かしらやった事がある、ゲームでミニチュアに触れた事ある、テーブルゲームに興味がある、もしくはやりたい、絵も趣味で描く、もしくは見る
みたいな芸術もしくは創作に関して何かしら触れてる方が多いですが

僕は生まれたまんまの赤ん坊の状態で
ヨドバシカメラで何となく買いました。

この状態で進みました




因みにウォーハンマーストアでヒアリングを受けた時
「ヨドバシカメラでなんとなく買いました」って言った時には 良く興味持てましたね という顔をされました。

なんばと神戸に偶に質問しに行きます
やはりブランディングが素晴らしい


そして僕の経験上、僕みたいな人間は店頭で人に聞くのが億劫なので、自分で調べながら進める という部分が多いかと思います。

調べて近くのヨドバシで買う、みたいな流れですね。
勿論、僕も商売をしているので親切にしてくれている所や応援している所にはお金を落とすようにはしています。

マイフェイバリットショップ 
アイコノクラズムさま



完全完璧なる初心者が
どうすれば技術が向上していくのか、というか、そんな僕がどいう流れで進めていけたのかを具体化してみたいので今回は記事にしてみようと思います。

ほぼ存在しないと思いますが、その他の「完全完璧初心者」はこの記事を読み、何か少しでも参考になればと思います。

長文になるので電車の中ででも読んで頂ければと思います。



①買うミニチュア
とにかく現行のシタデルミニチュアを買ってください。
完全完璧初心者は、絶対にそうしましょう。

ウォーハンマーの、特にエイジオブシグマーの方を買いましょう。
(ゲームのジャンルは調べたらすぐ出てくるので調べてみて下さい)

40Kのスペースマリーンはめちゃくちゃ格好良いですし、シンプルで塗りやすそうと思いますが
ツルリとしている造形が多いので作例通りでしか色を考えれない僕みたいな初心者は塗り分け技術の向上は図りにくいです。

スペースマリーンより、エイジオブシグマーの誰かしらの方がペイント感動がしやすく、筆使いが学びやすいと感じます。

スペースマリーンはあたかもシンプルで、初心者用っぽい雰囲気出てますが、あれは上手い人が塗って凄い良い感じになる雰囲気の造形です。

シンプルこそ難しい、シンプルこそ素晴らしいの代表作だと思います。

とにかく造形がややこしそうだが
なんかハッキリしてる造形っぽいな、というのを買いましょう。

肌あり、布あり、鎧あり



昔のミニチュアはめちゃくちゃ格好良くて、僕も今はそれ系しか塗ってませんが
例えると
今のシタデルミニチュアはバキバキ
昔のミニチュアはヌルヌル です。

バキバキの方が塗料乗せが分かりやすく
ヌルヌルの方が技法の多さや技術の正確性が必要です。
バキバキは塗料をのせる
ヌルヌルは塗料で描く
をイメージできれば良いと思います。

完全完璧初心者は「描くより乗せる方が簡単且つ感動」できます。

40Kのスペースマリーンは上手い人が上手く塗るキャンバスと認識しながら、AOSの中でも布と鎧と肌がいっぱい塗れそうなやつを選びましょう。

奥深い造形 簡単そうに見えるから怖い人
これを格好良く塗る人は本当に上手い人




②買う量
とにかく安くて、いっぱい入ってるミニチュアを買いましょう。
強いとか弱いとか、関係ありません。

僕は常に金額÷ミニチュア数 を計算して一体あたりがいくらかを確認しながら進めてました。

そんな理由でウォーハンマーのミニチュアを買ってるやつは殆どいないと思いますが、僕のような貧乏人はそうしましょう。

6000円位で15体くらい入っている物があれば
即買いましょう。


ゲームは全くしなくてもいいです。
スターターセットの安めのやつ買ってください。
一体当たりの金額はかなり抑える事ができます。

いっぱい入ってて、安い


「格好良いのが良い!」のはグッと堪えて下さい。

ゲームをする事が着地の人は、先人皆が言うように自分が好きな物を買いましょう。

僕みたいな完全完璧初心者でミニチュアを塗りたい奴は とにかくいっぱい入ってるのに、安いやつ を買いましょう。

多分ですがミニチュアペイントも、まぁ大体なんでもそうですが 
量をこなさないと何事も上手くはなりません。

沢山同じようなミニチュアが揃いますが
絶対に雑にせず、丁寧に全て塗りましょう。



③買う筆
1番買ったのは筆かもしれません。

1番長持ちしている気がするのはシタデルのブラシです。
ベースブラシのS M 
レイヤーブラシのS M
さえ買えば大体乗り切れます。

もう、これで大体は初心者はいける
これでも高いけど、まぁギリいける



タミヤの面相筆の極細も今後は有れば便利です。
ただ目入れをするのはまだまだ先です。

そもそもウォーハンマーの現行モデルは目入れしなくていいです。
あれば絶対初心者対策で目入れしなくても格好良く仕上がる造形になっています。


近くに筆をいっぱい取り扱っている所があれば
グリーンスタッフのシルバーラインはシタデルブラシより安いが、殆ど同様のスペックだと思って買ってください。
それの「1番の筆(まぁまぁ細い奴)」があればある程度いけます。

細すぎる筆は技術がない僕らは使えません。
これは玄人も言いますが 中太でも先が細く維持できる筆なら目もかけます。

ピッ、ピッ、スッ で目になる


僕の場合は1番沢山買ったのは筆で
一番駄目にしたのも筆です。
もはや筆ジプシーになってました。

唯一この半年間で 「あれ、意外とずっと使えてるな」 はシタデルのみでした。


とにかく完全完璧初心者は筆をすぐに駄目にします。
安すぎるのは塗るのがそもそも難しいです。


ただ1,600円以上の筆は誕生日に買いましょう。

憧れの筆の良さなんて
最初は1%も能力引き出せずに終了する




④買う塗料
シタデルカラーを買いましょう。
初心者が1番感動体験できるのは間違いなくシタデルカラーです。

その他の塗料は ある程度上手い人が全体的に使った上で特性を判断して使っている と思ってください。

なので少しでも上手い人の意見は後から参考にしましょう。
薄く、綺麗に重ねられる人はそれ相応に努力されています。

僕みたいなそれ相応の努力していない完全完璧初心者はブランド塗料ビジネスが上手なシタデルカラーに乗っかりましょう。

そもそも色の仕組みも理論も全くわからないので
シタデルのアプリが無いと赤ちゃんのままです。

2度目の赤ちゃん


ベース →  シェイド である程度
「ウ、ウォォォ〜!!!」って感じる面白体験はできます。

特に秀逸なのはメタル系のカラーです。
メタル系のカラーで鎧の塗り分けをしまくりましょう。

リトリビューターアーマーという金色は塗った瞬間に自分は天才だと思えます。
シェイドを塗って乾いた瞬間に
コレ、てっぺん取れたやろ と勘違いできます。

レッドベルチャー(リードベルチャー?)も塗った瞬間に もうこれで完成してるじゃん と直ぐに感じれます。

メタルカラー系はとにかく衝撃走る


とにかく、お洒落な塗料や玄人の方が進めている塗料はもうある程度理解している人が使って、使い分ける方が多いと思います。

これを読んで中身を理解している方はもう僕からすると、ベテランです。


⑤ウォーターパレット
絶対に使いましょう。
ヨドバシで250円くらいで売ってます。

どこにでも 『塗料は水で薄めよう!』 と書いていますが
そもそも薄める感覚が分からないはずです。
動画で見ても写真で見てもわからない物はわかりません。


ウォーターパレットは
濡れた筆で塗料を取って、ウォーターパレット上で捏ねていると自然と塗料薄まります。

水で薄めすぎると塗料と水が分離する感じが分かります。
わかり出したらメディウム買いましょう。
圧倒的初心者にメディウムは全く必要ありません。
メディウムで薄めても、効果はよくわからない筈です。

メディウムを使って
「あ、俺もしかして上手くなってる?」
と勘違いできるのがメディウムです。

本当に上手い人は滅茶苦茶上手く理論的に使います。

一番感動した。


日本黎明期の伝説 籾山さんは使わないそうですが、水分コントロールの鬼だからだと思います。
初心者は素直に使いましょう。
(2022/5/2 のハーミットラジオにて籾山様から言及して頂きましたが
水分コントロールは塗料がコートデアームズだからしやすいだけ と謙遜されておりました。
それでも水分コントロールの鬼だとは思いますので記事はそのままにしております。)


⑥塗る量
とにかく「丁寧に、いっぱい」塗りましょう。

買う量と重複しますが
布をいっぱい塗る
鎧をいっぱい塗る
肌をいっぱい塗る
そして全て丁寧に練習する。

これで大体なんとなく掴めてきます。

怪物系は別ですが、ミニチュアは大体この3つの要素が多い物が多数を占めています。

量を 丁寧に こなしていく事が目的なので
いっぱいあるから、と雑に塗ると全く上達しません。

もの凄い量を全部綺麗に塗っている方々も多いですが、ウォーゲーム関係のミニチュアペイント見ているとゲーム主体でされる方々は簡単に済ます事も多いと思います。

とにかくゲームをしたい人と塗りたい人と別れている感じ、
本格的に塗る人はガレージキットとか塗っている印象です。

なかなか奥深い世界です。

ミニチュアペイント界隈で有名な方は、そもそもミニチュアに愛がこもってます。

前も記事に出した事があるRman様や野原様
ミニチュアペイント界隈だと
ツキカゼ様やY.O.様やオガーガガ様
このあたりの方々はそもそものミニチュアや模型の造詣が深い方々です。

作例は参考になりますが、完全完璧初心者は
この人達は模型や塗料を触ってきた熱量と年月が違うな、と諦めましょう。
籾山様はレジェンド扱いになります。

ただ参考になるので見まくった方が良いです。
しかも人として良い方々だと思います。

これらが全て終わってから、ここから他の先人達の超上手い人のHOWTOを見ましょう。
やっと意味が分かってくるはずです。

以上が僕のこの
「ザ完全完璧初心者がお金を使ってでた結果」です。
特に一番ヤバいのは 筆 です。
塗料もヤバいです。

ただ、好みも絶対にありますがいつのまにかお金が無くなっている事に気付くのは筆を買いまくってる時でした。

僕の流れは
金ピカ戦士達をいっぱい塗る
ギラギラドワーフをいっぱい塗る
筋肉ドワーフをいっぱい塗る

で、よし、もう本当に好きなの塗ろ!
となりました。
筋肉ドワーフに関しては肌の練習をしたかったので同じ奴らを20体塗って
「え、ウォーハンマーしてる人ってこれが普通なん?」ってなりました。

お肌を塗りまくった


そしてメタルミニチュアに触れてからは
現行プラミニチュアのエッジの鋭さに気付きました。
同時にメタルミニチュアの哀愁に気づきます。

一番駄目なのは面白さが掴めないまま終了するのが悲しいですね。

全く興味のなかった僕でものめり込んだ趣味なので。
僕もようやく自分の好きな形や塗り方 が分かってきた程度です。

以上が僕の「個人的超偏見込みの圧倒的完全完璧初心者のレポート」となります。

最後まで読んで頂いた変人な方には感謝してます。

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