不愛想なドイツ人との電話、そして電話嫌いな人間の言い分について。
仕事部屋の窓にヒビが入ったもんでマンションの管理会社と今日電話したんだけど、電話し始めて五分ほどで、以下のことが判明した。
・同様の件で一週間前にメールをしたのに、スパムメール扱いなのか、読まれていない。
・受信箱を検索したけどあなたからのメールが見つからないと担当者に言われる。
・マンションの共用玄関に貼り出されている担当者のメールアドレスは、全てスパム扱いにされるので送る意味なし(じゃ、さっさと剥がせよ…)。
・電話の相手が外国人ぽい名前の響きだと分かるや否や、突然「ああ~!で、電話の調子が悪くて、ス、スペルがさっぱり聞き取れない」とか言い出す。三秒前まで、普通に意思疎通できてたじゃんよ…。
電話に出たの、結構お齢がいってそうなオバちゃんだったんだけど、マンション管理会社の事務処理能力って皆どれもこんな感じなのよね…。惰性で仕事をしているというか、年金受給年齢まで居座ります感満載というか、今まで、あんま有能な人に会ったことがない。
そもそも電話口でフレンドリーな人自体がドイツは少ない気がするのだけれど、このオバちゃんに至っては使えない上に愛想も大してよくないから、私は怒りをこらえながら、彼女がよ~く聞き取れるように、一語一語ハッキリ発音して、簡潔に用件を伝えるようにしたんだけどさー、こういうのがドイツ語疲れを引き起こす原因のひとつなんだよね…。
私は気が短いし電話が大嫌いなのでちょっとしたことでついイライラしちゃうんだけど、私がベルリンの母と呼んでいるとある文学記念館の館長さんは生まれつきの人たらしというか、人心掌握術にもの凄く長けていて、不親切な役所や団体なんかが相手でも、あれよあれよという間に相手の心をつかみ、通話が終わる頃に向こうはすっかり彼女のファンになっているし、ちょっと面倒臭いお願い事でも「あなたのためなら一肌脱ぎましょう!」となるので、アレこそがお手本となる電話の仕方なのだろう。
受話器の向こうの相手を説得するには、何か面白い事を言うか、同情を誘う説明をするかなんかして、相手を仲間にしろ!
とまあこういう事なんだろうけど、電話が嫌いな私には、そんな努力は「マンドクセ… ('A`)」以外の何物でもないわけで。普通の丁寧さと普通のテンションで喋ればそれなりに相手が対応してくれる日本での生活が、こういうときは果てしなく恋しい…。
大事なことなのでもう一回書きますけど、私は電話が嫌いでござる。今時チャットというものがあるのだから、世界中の電話が滅びればいいのに。書いたものは記録に残るから、言った言わないで揉めることもなくなるしねえ。
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