少し先に光
私事なのですが、友だちが急死しました。
「亡くなった」と朝、別の友だちからLINEが入ってきて、慌てて新聞のお悔やみ欄を探したら同級生の名前が出ていた。
今月初めに集まったときは元気だったのに。
3年前に倒れてからは食事にも気をつけて、タバコもやめて、体重も落として、検査結果も安定してるって言ってたのに。
10日後に急に逝ってしまうなんて。
黒い服に着替え支度を整えてから、ハンカチなど用意する小物がほとんどカラフルで、普段の生活がいかに色彩に溢れ、生きるためのエネルギーやモチベーションになる物を身に着けているかに気がつく。
嘘であって欲しいと思い、「神さま、眠っているだけでありますように」と祈りながら友だちのお宅に行ってお顔を見てきました。
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こんな突然の別れがあるなんて。友だちの存在が消えてしまったなんて。
誰の身の上にも死は避けられない出来事で、明日突然倒れてしまう可能性はあるのに、死の存在を忘れていました。
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そのあと日常はサラサラと何事もなく過ぎていってしまって、たまらなくなってきて、園芸店でチューリップの球根を買い求めて植えてみました。
何というか、友だちが生きて存在していたことの目印を残したかったのでしょう。
秋が終わって冬が来て、また春が来て。
生きてるとまた春が来るけど死んでしまうと次の春はもう来ないんだな、と球根を植えながら思いました。
生きていたら明日が来て、明後日になってと日々が続いていく。
生きていることは不安定で一寸先は闇というけど、生きていたら一寸先に光という希望は在る。
みんなかけがえのない大切な人。かけがえのない人生。生命を大事に生きよう。
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