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五月晴れのお弁当

良い季節です。

ふと思い立って、改めて“五月晴れ”という言葉を調べてみました。

“五月晴れ”とは旧暦の5月、つまり新暦でいうところの6月のことで、本来は梅雨の晴れ間を指す言葉だったようですが、だんだんと新暦の5月の晴れた日にも使われるようになっていき、今では5月のさわやかな晴天の日と梅雨の晴れ間との両方に使われるようになったそうです。

私が良い季節だと感じるのは5月のさわやかな晴れの日のこと。

気温20~25℃ぐらいの晴れた日は本当に気持ち良いですよね。まだ湿気も少なく、風がさらりと体を撫でていくと心まで洗われるような気分になります。

私は相変わらず、休日の午前中はウォーキングをしているのですが、この季節はついつい時間が長くなってしまいます。
私のお気に入りのコースは、もう30年ぐらい通い続けている善福寺川添いの遊歩道。緑が多く、新緑の香りが感じられる今の季節は格別なのです。
今度、いっそのこと、少し時間をずらして弁当を持って出掛けようかと思っています。

弁当と言えば、日本の弁当の文化に海外の人はすごく驚かれるそうです。

欧米などでは弁当と言ってもサンドイッチをペーパーナプキンで包んで持って行ったり、果物だけだったりという感じらしいですから、そういう方々からすると日本の弁当は確かにとても豪華ですよね。
コンビニの弁当もご飯ものから麺類まで種類が豊富ですし、その美味しさはもちろんのこと、温めるサービスには海外の人はびっくりするのだそうです。

そんな中、数年前に某コンビニが発売した『ウインナー弁当』というのをご存知でしょうか。

ご飯とウインナーだけを入れたお弁当で、当時30~40代を中心に爆発的に売れているとニュースになりました。
私も買って食べてみましたが本当にただのウインナーとご飯です。

でも、このお弁当で味わっているのは、きっとそのものの味だけではないですよね。

今のコンビニのお弁当は本当に美味しいですが、お弁当と聞いて私が連想するのは中学や高校の時に母が作ってくれていたお弁当です。仕事をしながら、忙しい中、母が作ってくれていたお弁当は、ふたを開けるとその日その日の母の事情が垣間見えたものです。

どこか会話のようで、味わったのは、そのものの味だけではなかった。

そんな懐かしい思いが『ウインナー弁当』のヒットに繋がったような気がします。

5月の第2日曜日は母の日。

五月晴れの下で食べるお弁当は、こんなお弁当がいいなと思ったりするのです。

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