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駐車監視員さん、ご苦労様です。

暖かくなってきました。
いろんな花が咲き始め、外回りの仕事をしている私にとっては、少し得をした気分になれる季節です。
ただ、花粉症が無ければ、もっと良いのですが…(^_^;)

私が仕事で使っている車は、俗に“軽バン”と言われる軽自動車のワンボックスタイプの車です。その車に会社のカラーリングが施してあり、大きくロゴが入っている、いわゆる看板車というやつです。

そして、私は配達業務がメインの仕事なので、ダッシュボードの見えやすい位置に『配達中 ご迷惑をお掛けします。すぐに戻ります。』と書かれたA4サイズほどのプレートが貼ってあります。

1日の配達件数は平均すると60~70件で、配達時間は午前9時から午後5時までと一応決められています。ですので、1時間に10件弱のお宅を訪問するペースです。単純に計算すると1件につき所要時間は6分。これには移動時間も含みます。でも、猫のマークでお馴染みのあの会社や飛脚のマークでお馴染みのあの会社に比べれば、随分と少ないんだろうなと思います。

お恥ずかしい話ですが、私は1年に1度ぐらい駐車違反で罰せられてしまいます。いずれも駐車監視員さんによる取り締まりです。

「放置車両確認標章」という黄色いステッカーが貼られ、後日、違反金の納付用紙が郵送されてきます。それには「車両を管理している方へ」という紙が同封されています。

そこには放置車両の定義が書かれていて『運転者が車両を離れて直ちに運転することのできない状態にあるものをいい、駐車時間の長短は問いません。配達や貨物の積み下ろしのためでも車両を離れ直ちに運転することができない状態になれば放置車両となります。』とあります。

私が経験した二つの例を紹介させてください。

住宅地での配達で、袋小路になったところの2軒先にあるお宅への配達。袋小路の入り口近くに車を停め配達に向かいました。車に戻ろうとすると、駐車監視員の方がいました。
『あ!すいません!すぐ動きます』と声を掛けると
『もう貼っちゃったからダメだよ』と言い残して、さっさと行ってしまわれました。5分間ぐらいの出来事です。

もう一つの例もほとんど同じシチュエーションでの配達です。お客様のお宅の前でインターホンを押して、お待ちしている間に人が近付いてくる気配がして『こんにちは』と声を掛けられました。
振り返ってみると駐車監視員の方がいて『すぐに終わりますか?』と。
『はい、数分ほどです。』と答えると
『分かりました。ご苦労様です。』と言って、その場を立ち去られました。

もうお分かりだと思いますが、一つ目の例では憤って、二つ目の例では心温まったというお話です。

憤ったのは私の未熟さゆえで、どちらが正しいとかは言うつもりはありません。

ただ、二つ目の例の駐車監視員の方のように自分もありたいと思ったのです。

皆さんはどう思いますか?

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