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日本人観光客のいないハワイ

昨日、ワイキキに波が来ているということで仕事もあったが調整して1時間ほどサーフィンに行ってきた。5-6フィート(胸、肩、時々頭くらい)の波が来ているということだった。頭くらいあるとさすがに私には危険だと思うのだが行ってみたらなんとかいけそうだったので1時間ほどサーフィンをしたがやはり危険だった。大波に飲まれて自分のボードが頭の横後ろ耳の上あたりに当たり大きなたんこぶができて昨晩はあおむけになれないほど痛くて43歳の限界を感じた。脳震盪を起こしたのか頭痛もある。本当に、自然特に水は侮ってはいけない。サーフィン歴数年になるがそれでも絶対過信してはいけない。そういえば昨日もライフガードが忙しそうだった。ワイキキでは、波が大きい日は何人ものライフガードがジェットで見回りをしている。ワイキキの海はほぼ9割が観光客なので海に慣れていないこともあるためライフガードの出番が多いのだ。

パンデミックが始まった頃、ハワイではやることがないからサーフィンを始めた人が急増し一時的にサーフィン人口が異常になり、ワイキキの海が今までにないほどサーファーで混雑したのだ。2020年の夏は本当にイモ洗い状態。観光客サーファーがいなくなった以上に在住サーファーが増えたのだ。2年が過ぎ、当時はオンラインだった学生さん、仕事に戻る人、結局サーフィンにはまらなかった人等々が去っていきサーフィン人口がまた以前と同じくらいに戻ったと思った。長いスパンで見ると、色々なことが本来あるべく姿に戻っていくというのは本当だなと思う。一時的に増えたサーファーの数はすっかり元通りになった。そして一方、コロナの間ガラガラだったワイキキビーチの混雑はコロナ前に戻ったと思われるほどだ。隣の間隔がほぼないくらいにパラソルが立っている。
ハワイの経済は日本人観光客で回っていたと言われるが、その日本人観光客はいまだにほぼゼロ。1日100人くらいは来ているのかもしれないがそれでもピークの5000人くらいの時に比べたらゼロに近い。その日本人がいないのにだ、ワイキキビーチは観光客でごった返している。日本人が戻ってきたらどうなるのだろうか、心配になるほどである。なお、パンデミックが落ち着いてアメリカ国内旅行が始まったちょうど1年くらい前、コロナでずっと行けなかった旅行が行けるようになり、さてどこ行こうとなった時、多くのアメリカ人がハワイに旅行に来たのだ。ハワイ行きのチケットが激安で売られていたということもあり今までは経済的にハワイは躊躇していたような人々がどっとハワイに押し寄せてきたのだ。その時期に、ハワイのあるホテルで働く知人が漏らしていた言葉「日本人観光客が恋しい・・・。本土からくる観光客はチップはゼロだしチェックアウト後の部屋がゴミであふれかえっている。列にも並ばないし横柄な態度をとる人も多い。日本の人がいかに丁寧にホテルやサービスを使ってくれていたか実感している。早く戻ってきて欲しい。今のままでは仕事を辞めたくなる」。この話は私の知人の話だけではなく、ニュースにもなっていた。興味深いなと思った。

ウェディングやオプショナルツアー業で雇われていた在住日本人の数は数千人と言われるが、あれから2年以上経っても未だに戻らない日本人向けハワイウェディング、日本語のオプショナルツアー。それに関連する人達は別の仕事をせざるを得ない状況だ。数年前まで毎日花嫁さんの笑顔を撮っていたカメラマンも全く今は別の仕事をしているような状況だ。
ハワイに訪れる観光客数だけで見れば、コロナ前に近づいてきたのかもしれないが、「日本人観光客」が戻るまではハワイは本来の姿に戻っていないのである。長年、日本人観光客で盛り上がっていたワイキキに、主役の日本人観光客がいないのだから、やっぱりまだまだ元には戻っていないのである。
到着後のレイを首に下げた家族連れ、ウェディングドレス姿でワイキキど真ん中で撮影する新婚カップル、日本語案内を響かせながら走るトロリー、大型ホテルへ入っていく観光バスなどを早く見たいものだなと思う。

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