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2019.2.16(土) 演劇教室上級クラス発表会「楽屋」

今通っている演劇教室には、上級クラスが1クラスだけあって、昨日はその上級クラスの発表会でした。
上級クラスの人たちはほとんど全員と友達だし、前から稽古の様子なども少し聞いていたので楽しみにしていました。

演目は「楽屋」
先生がハヤカワ演劇文庫でも読めるよと言っていたので、調べてみたらありました。
これですね。

登場人物は、楽屋に取り憑いた二人の女優の幽霊、その楽屋を使うチェーホフのかもめのニーナ役の主演女優、そのニーナ役を病気で失ったと思い込んでいるもう一人の女優の4人。
上級クラスは8人なので、4人ずつ2チームが交代での上演でした。
上演時間は約1時間。

通常の習い事クラスでは、一部抜粋で約15分程度の台本をやっているのですが、上級クラスは1時間以上の抜粋でない台本を半年程度かけて仕上げて発表するのだから、すごいですよね。
しかも、登場人物が4人だけなので、喋る喋る。
のっけから主演女優の長ゼリがあるのですが、3〜4ページくらいはあるんじゃないかと思うくらい、一人でずっと喋るんだから驚きます。

登場人物は全員女優なので、女性だけなのですが、クラスには男性もいるので、男性が女性を演じます。
実はこの「楽屋」の舞台、友達のお誘いで一回観たことがあって、その時も主演女優以外は全員男性が女優を演じるという演出で、そのイメージがもともとあったので違和感なく観られました。
逆に、女性だけで演じた「楽屋」も観てみたいなと思ったりもしましたね。

いちおう、このnoteでは演劇教室の人以外にも読まれることを考慮して、個人名は書かないようにするので、知ってる人は脳内でその人を当てはめてくださいね。

1チーム目。
このチームは枕を持った病気の女優だけが男性で、あとは女性という組み合わせ。
幽霊の女優二人が面白いキャラクターで、二人とも一緒にレッスン受けたり舞台に立ったことがあるんだけど、その個性が生きていましたね。
二人の掛け合いのテンポ感や緩急も息が合っていて、チェーホフの「かもめ」や「斬られの仙太」の一場面の劇中劇なども見応えがありました。
戦前の顔に傷のある女優は、勢いとエネルギーがあって、声や表情が場面ごとにくるくると変わっていくし、そういう表現が上手だなと面白く見ていました。
主演女優は色気があってぴったりの役でしたね。
コメディ的なパートはあまりないんだけど、女優の背負った業と苦しみ残酷さみたいなもの伝わってきました。
最後に枕の女優が幽霊になって戻ってくるんだけど、見えていないけどその幽霊が見えているかのように話しかける場面とか、うまいな〜と思いました。
枕の女優だけが男性が演じていたんだけど、この女優の病的なキモさが出ていて良かったですね。
本人はもうこういう役はいいと言っていたけど(笑)

2チーム目。
こちらは主演女優と戦後の女優を男性が演じていました。
主演女優を演じた男性は、それなりに年の行ったオジさんでアクの強い個性的な人なので、その役で出てきた時点で笑ってしまったんだけど、演出でちょいちょいミュージカル風に歌い出したり踊ったりするものだから、観客席からその度に笑いが。
いろんな意味で面白かったです。
戦前の女優は1チーム目と同じくらい勢いとエネルギーがあって、もう一人の幽霊女優役の男性と狭い舞台なのにものすごい駆け回って、ハアハア息を切らしながらすごいテンションで演じていたのが印象的でした。
感情もすごい出ていたし。
枕の女優は今度は女性でこのチームの役の中で一番可愛いイメージだったのが、意外で新鮮な感じでしたね。
以前に別のところで観た「楽屋」でも、今回の1チーム目でも暗くてキモいイメージだったし、抱えている枕も汗臭くて誰も受け取りたがらない設定なので、それとは全然違っていて。
本来なら、主演女優と枕の女優の役が逆だとイメージ通りなんだけど、あえて逆なのかと思って、いろいろと自分の中で新しい解釈を考えたりしました。

それぞれ、とても面白い舞台を観させてもらいました。
お疲れさまでした。

で、上級クラスの発表会を観てから、続けて自分のクラスのレッスン。
レッスンまで時間があったので、自分のクラスの先生に今やっている台本の書き換えを見てもらって、そのままレッスンへ。
今やっている台本がウェストサイドストーリーからの抜粋なんですが、まあこれがすごいラブストーリーでして。
台詞では愛の言葉が飛び交うし、ト書きでは抱き合ったりキスしたり。

まぁ、どうしたもんかと。
3月末のクラス内発表ではどんな仕上がりになることやらですが、頑張ります。

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