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Eマウント85mmレンズの選び方

こんにちは。
この度、中望遠レンズとしてSigma 85mm F1.4 DG DN ARTを購入したのでそのレビューをしていきたいと思います。

目次
1. Eマウント競合レンズ
2. FE 85mm F1.8
3. FE 85mm F1.4 GM
4. Zeiss Batis 85mm F1.8 
5. Tokina 85mm F1.8 atx-m
6. FE 90mm F2.8 G macro
7. Sigma 90mm F2.8 Comtemporary
8. なぜ、私がSigma 85mm F1.4 DG DN ARTにしたか。


1.Eマウント競合レンズ

SONY eマウントで中望遠域となる85mm〜90mmのレンズは以下の7つがよく取り上げられます。

・FE 85mm F1.8
・FE 85mm F1.4 GM
・Zeiss Batis 85mm F1.8 
・Tokina 85mm F1.8 atx-m
・FE 90mm F2.8 G macro
・Sigma 90mm F2.8 Comtemporary
・Sigma 85mm F1.4 DG DN ART

2.FE85mmF1.8

Amazon.co.jpより引用

スペック等はほかのサイトにも載っているので、なぜこのレンズにしなかったのかにしぼって書きます。
・口径色が出る。
このレンズといわず中望遠レンズではよくある話らしいのですが、このレンズでは特にレモン型のボケ方をします。そのためイルミネーションなどを背景に取る際に大きな問題になりそうです。
・パープルフリンジが出る。
価格ドットコムでも言われていますが、jpegで撮った際に、中央部に紫色の滲みが出ます。特に逆光での撮影や白色のものを撮った時によく現れます。
・描写が固い。
これは数値では出ていませんが、人(特に子供)を撮った時に肌の色が茶色みたいな色になります。
・AFが外れることがしばしばある。
このレンズで、建物と建物の間に見える景色にピントを合わせようとした際によく外れます。
私は、この4点が気に入らなかったので購入しませんでした。

3.FE 85mm F1.4 GM

Amazon,co,jpから引用

・重いのに手振れ補正がない。
 このレンズは重量が820gもあります。しかし手振れ補正がないので、ボディ内手振れ補正がないカメラで使うのは厳しそうです。

4. Zeiss Batis 85mm F1.8 

Amazon.co.jpから引用

このレンズは手振れ補正が搭載されていて、2段分の補正効果があるので買うか迷ったレンズの一つです。また、sonnarレンズなので色が鮮やかに出やすいです。しかし、購入を見送ったのには次の理由があります。

・フォーカスブリージングが酷い。
 フォーカスブリージングとは、フォーカスを合わせる位置を変えることによって起こる画角変動のことです。動画では気になる項目の1つになります。このレンズでは、フォーカスブリージングがとても酷いです。ほかのbatisシリーズはそうでもないんですが、このレンズだけ酷いです。
・手振れ補正機能がそんなに効かない。
 ネットには手振れ補正2段分の効果があると記載があったので、このレンズ以外にレンズ内手振れ補正のあるFE 24-70mm F4 Zeissと比較してみました。同じ85mm域でのテストです。(SEL2470zの方は全画素超解像ズームで85mmに合わせてテスト)
すると、まさかのSEL2470zのほうが手振れ補正が効くという結果になりました。
・値段が高い。
私が購入した2022年3月末の時点で、85mm焦点域では2番目に高い13万円ほどでした。しかも納期未定で日本の代理店にも在庫がないという状態に。いつ手に入るかわからないのもあり、購入を見送りました。

5.Tokina 85mm F1.8 atx-m

Amazon.co.jpより引用

このレンズは、EマウントAF中望遠レンズの中でおそらく最安値のレンズです。そして口径色のレモンボケも一切出ません。
しかし、手振れ補正がないうえに600gもあります。そのため購入を控えました。

6.FE 90mm F2.8 G macro

このレンズは、85mmではありませんが近い焦点域なので検討候補に入りました。

Amazon.co.jpより引用

このレンズは、基本マクロレンズとして販売されていますが、フォーカスリミッターが付いているうえ、AFがそこそこ早く、マクロレンズによくあるカミソリ型でもないので中望遠レンズとして使う方もよくいます。
このレンズも購入候補の1つでしたが、買わなかった理由は、
・すでに持っているBatis 2/40 CFが近接撮影可能なのでマクロはそちらで代用している。
・F2.8しかないので夜間(とくに温泉街などほぼ光がない空間)撮影で困ることが想定されるから。
です。私は、最終的にFE 70-200mm F2.8 GM IIを購入予定なのでこのレンズを買ってしまうとF値がかぶってしまい、使わなくなる可能性があるので購入はしませんでした。しかし、とてもいいレンズです。

7.Sigma 90mm F2.8 Comtemporary

2021年に出た中望遠のコンパクトレンズ。とても軽く”遠景”なら描写もいいです。

Amazon.co.jpより引用

このレンズを買わなかった理由は、次の通りです。
・F2.8しかない。
これは、純正のSEL90M28Gで述べた理由とかぶるので省略します。
・パープルフリンジが出る。
このレンズも、純正のSEL85F18と同じようにパープルフリンジが出ます。最短撮影距離付近での近接撮影には向いていないレンズです。
・MFリングが独特。
これは、好き嫌いがあるので実際に店舗で試してほしいのですが、通常のMFは”回した分”だけピントが変わります。しかしこのレンズのMFリングはねっとりしていて、”リング”を回す速度”によってピントが変わります。

8. なぜ、私がSigma 85mm F1.4 DG DN ARTにしたか。

では最後に、私がこのレンズにした理由をお話しします。

Amazon.co.jpより引用

・F1.4あってとても明るい。
 ほとんど光が無いような環境下でもそこまでISO感度を上げなくても撮影できます。
・F2.8〜4で描写力がすごい
 シグマのレンズというと、解像度最重要視で色乗り悪そうなイメージがありますがこのレンズは、絞ると描写性能が上がります。
・レモンボケしない
 他のレンズでは、夜撮影時にレモン型のボケをすることが多いですがこのレンズでは、周辺部でさえも丸ボケになります。
・パープルフリンジが皆無
 純正のSEL85F18ではパープルフリンジがありましたが、このレンズでは例え電線や木の枝が多い意地悪なショットを撮ってもパープルフリンジが全く出ません。
・AFが早い×正確
 純正レンズでも顔認識の枠や瞳AFが上手く機能しないことがあると思います。しかしこのレンズでは、スパスパ決まります。明る過ぎたり暗すぎる環境下でも正確に決まるのはすごいです。
・中央部の解像度がハンパない
 このレンズは、中央部の解像度が素晴らしいです。京都の鴨川で景色撮影をした時には、対岸で写真撮影している人の表情がクッキリ見えるほど解像していました。
・カスタムボタンがある
 このレンズには、純正レンズで言うところのフォーカスフォールドボタンの位置にAELボタンがあります。他社レンズではPCにつないでカスタムするなど面倒ですが、Sigma 85mm ではカメラボディからカスタムできます。
・手ブレ補正なくても気にならない。
 aps-cでこのレンズを使ってる方があまりいないようなので、敢えて書きますが、重さ630gあれど手ブレ補正がないことはあまり気になりません。ボディ内手ブレ補正のないa6400で使っていて写真や動画で困ったことはないです。
※流し撮りや激しい動きのある動画撮影すると気になるかもしれません。

まとめ

Sigma 85mm F1.4 DG DN artを購入して良かったなと思います。F1.4の大口径レンズにも関わらず新品10万円〜、中古9万円〜なのでとてもコスパの良いレンズです。その上写りが良いので申し分ないです。ただ、F2くらいまで暗くてもいいので重さ400g台まで下げてくれるともっと嬉しいかなと思います。

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