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【優勝】JCL BANK LEAGUE 2023 宇都宮ステージ

■JCL BANK LEAGUE 2023 宇都宮ステージ
会場:宇都宮競輪場
出走者:藤田涼平、鈴木道也、白尾雄大、篠原輝利、小泉響貴
 
「プライドですよね。たとえ負けても、サンブレイブの選手は強いという印象を他のチームに残したい」。レース前の鈴木真理監督の言葉とは裏腹に、選手は予想をはるかに超える活躍をみせてくれた。
 
7月22日(土)、JCL BANK LEAGUE 2023 宇都宮ステージが、宇都宮競輪場で行われた。参加チームはさいたま那須サンブレイブ、宇都宮ブリッツェン、レバンテフジ静岡、KINAN Racing Teamの4チーム。「3ポイントゲーム」、「スクラッチ」で争われた。

3ポイントゲームは、総当たり戦。1チーム4人が同時にバンクに出走し、3周目以降の奇数周をトップ通過したチームにポイントが与えられる。先に3ポイントを獲ったチームが勝利。ただし、一人の選手が獲得できるポイントは2ポイントまでだ。サンブレイブは若手中心でメンバーを構成。その中でスプリンターである篠原輝利選手と小泉響貴選手の活躍が期待された。
 


Race2 さいたま那須サンブレイブVSレバンテフジ静岡

サンブレイブは初戦、レバンテフジ静岡と対戦。藤田選手、白尾選手、篠原選手、小泉選手が出走した。レースはレバンテが連続で2ポイントを加算。スプリンターの小泉選手が1ポイントを返したものの次のポイントはレバンテが獲得し、サンブレイブは初陣を飾れなかった。


Race3 さいたま那須サンブレイブVS宇都宮ブリッツェン

2レース目は、鈴木道也選手、白尾選手、篠原選手、小泉選手が出走。対戦相手は、宇都宮ブリッツェンだ。競輪選手として活躍する坂井洋選手を擁する強豪チーム。やはり序盤から坂井選手が圧倒的走りを見せ、1ポイント目を獲得。続く周回では、阿部嵩之選手がポイントを獲得した。

しかし、サンブレイブはここから挽回。まず白尾選手が1点目を返す。さらに次のポイント周回では、小泉選手、白尾選手、ブリッツェンの小野寺選手が先行する形に。最後は小泉選手が小野寺選手を刺し2ポイント目をもぎ取った。数的優位とはいえ、ブリッツェンのエーススプリンターからスプリントで勝ったのは、お見事の一言だ。次のポイントでも白尾選手がそのまま先行しポイントを獲得。サンブレイブは逆転勝利となった。


Race6 さいたま那須サンブレイブVSキナンレーシングチーム

3レース目は、KINAN Racing Teamとの対戦。藤田選手、鈴木道也選手、篠原選手、小泉選手が出走した。このレースもKINANが先行。ブリッツェン戦同様に連続してポイントを奪われる。しかし、次のポイント周回で孫崎大樹選手、さらにその次の周回では山本大喜選手とのスプリント勝負を制し、小泉選手が連続でポイントを獲得。同点に追いついた。
 
ただ、勝負の3ポイント目を獲得したのはKINANだった。小泉選手は既に2ポイントを獲得しているため、サンブレイブ勢は前に人数を送り込む必要があったがそれができず。なすすべなくポイントを奪われる形になってしまった。
 


全ての「3ポイントゲーム」を終え、KINANは9ポイント、サンブレイブとブリッツェンは6ポイント、レバンテは4ポイント。残すは「スクラッチ」だ。スクラッチは1位に6ポイント、2位に3ポイント、3位に1ポイントが与えられるため、サンブレイブは逆転勝利に向け望みをつないだ。


ロードスクラッチ

「スクラッチ」は、500m×20周回、合計10kmを走り、ゴールの着順に応じてポイントがチームに加算される。サンブレイブからは藤田選手、白尾選手、小泉選手が出場した。

レースは山本選手(KINAN)と床井選手(レバンテ)が先行。サンブレイブ勢は後方に控える。

残り3周、後方の集団がペースアップ。サバイバルな展開となり、残り1周では白尾選手と小泉選手、さらに小野寺玲選手、沢田時選手(ともにブリッツェン)、孫崎大樹選手、津田悠義選手(ともにKINAN)、夏目天斗(レバンテ)の7人が先行する。その中で最初に白尾選手が仕掛けたが、直後、沢田選手が小野寺選手を引き連れぐんぐん前に上がっていく。しかし待ったをかけたのが小泉選手だった。小野寺選手の後方からスプリントを開始。最後は圧倒的な強さで、フィニッシュラインを通過した。
 
ポイントではサンブレイブとKINANがともに12ポイントと並んだが、「スクラッチ」を制したサンブレイブが優勝を飾った。


 
鈴木真理監督はレース後、「今回は選手に認められる、知ってもらうのが最大の目標だった。その中で小泉選手が、小野寺選手、孫崎選手と名だたる選手にスプリントで勝ち、爪痕を残せた」と振り返った。本当にうれしそうだった。
 
また、今大会の主役となった小泉選手は、「楽しかったの一言。Youtubeでしか見たことがなかったバンクリーグ、実際に会場に来たら沢山の人が応援してくれて、楽しかった。(チームメイトが)自分のために動いてくれて、全員でとれた優勝だと思う」と振り返った。
 


さらに、「広島クリテリウムが中止になって自分の実力を見せることが出来ずに悔しかった。今日は自分をアピールできたんじゃないかと思う。今後の目標はクリテで優勝すること。サンブレイブの勝利に繋げたい」と力強い言葉を残した。これからどんな風に成長していくかとても楽しみだ。

また、力強い走りとは裏腹に、思わずこちらまで笑顔になってしまうほどのニコニコした表情にも注目してほしい。
 

Youtubeライブ配信アーカイブ

大会HPhttps://jcleague.jp/schedule/race/2023/jcl-bank-league/%E3%83%90%E3%83%B3%E3%82%AF%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%82%B0%E5%AE%87%E9%83%BD%E5%AE%AE/

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