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メール交換の時代に想いを馳せる

中学生になったとき、初めて縦社会を経験した。
バレー部に入った。ちょっと先に生まれたというだけで『先輩』と呼び、敬語を使わねばならない存在ができた。

先輩はとにかく怖かった。ちょっと挨拶が遅れるだけで睨みつけてくる人もいた。
スカート短くしてたら呼び出された(マジ)

そんなこんなで、先輩は畏怖の対象だったけど、それだけじゃなかった。

先輩の言動でいろんなことを学べた。

たとえば、絵文字や顔文字。

当時はまだガラケーで、何和音出せるケータイなのかとかで機種の新旧がバレる時代だった。

ある日の先輩たちの会話でこんなことがあった。
『ってかさ〜〇〇とメールしてんだけど、あいつまじなんの絵文字も使わねーの!句読点だけ!国語の教科書かよ!』
『なにそれ!ビックリマークくらいつけろよ笑』
『ね!ビックリマークも最低2こつけろよ!!』

こんな感じ。

なるほどな!と思った。

男子は絵文字が苦手らしい。だから使えない人もいるのか…ていうか先輩、男子とメールしてるのか…すごいな…(そこは文字通り先輩として尊敬する)

だから、初めて男の子とメールしたときに、相手の子がめっちゃ絵文字使ってきてすごくビックリした。

え、慣れとる…。絵文字慣れしとる…。こいつ遊び人だな…。

当時の判断基準はこんな感じ。
今は絵文字を使う方がおじさん/おばさんくさくて、若者は短文でチャットしあう文化に変わったらしい。

当時のメールは、受け取ってからしばらく読み込んで、そして返信を一生懸命考えた。
質問が2個3個と増えてくると、それに対しての返信も増えて、1通のメールが当時の上限1000文字に達することもあった。(今じゃ考えられない!)

好きな人からメールをもらった日は、その画面を開いたまま、ケータイを握りしめて眠った。

当時のメール交換には情緒があった。と思う。
【既読】なんて出ないから、読んだのかどうかもわからない。
返信がこないと、今なにしてんのかな〜メール見たかな〜もしかして無視されてる!?と一喜一憂した。
RE:RE:RE:.....と永遠に続く文字が愛おしかった。

だからと言っていま仕事関係以外で人とメールのやりとりをすることは無くなったし、急ぎの案件はLINEして!って思うし。

時代は変わるし、人も変わる。
人とのコミニュケーションも、出会い方も変わる。

そんな当たり前のことに、想いを馳せていた。

(絶賛遅刻中)

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