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ファッション雑誌と共に成長した30年

私は『三度の飯より本屋が好き』なこどもでした。

今や電子書籍ばかり読むようになり、雑誌や本を手に取ることが減ってきてしまいましたが、今でも本屋に立ち寄ると胸の高鳴りを感じます。

夢見る乙女(笑)だったので、小説や漫画が好きだったということもありますが…
ファッション雑誌を見るのも大好きでした。

ファッション雑誌には、可愛くてオシャレな服、どうやったらモテるか、どうやったら痩せるか、恋愛テクニック、星占い…
私の興味をそそるコンテンツが目白押しでした!!!

そんなファッション雑誌と共に成長してきたアラサー女の自叙伝(誰得)です。

『ニコラ』小学生時代

今の知り合いたちはみな口を揃えて『ぜったい嘘じゃん!』と言ってきますが、幼い頃の私は引っ込み思案の暗いこどもでした。

小学生の時点ですでにあった【クラス内ヒエラルキー】では下から2番目。
トップの子達は学校にお洒落な雑誌を持ってきて、アレが欲しいこれが欲しいとみんなでキャーキャー言ってます。

怖かった、、、
でも、羨ましかった。
どんなことが書いてるんだろ、、、

私もこっそり雑誌を買ってみました。
『ニコラ』です。調べてみたら97年創刊なので、ちょうど創刊当時の読者ということになります。

そこには、田舎のショッピングセンターでは見たことのない可愛い服やアクセサリーがたくさん載っていました。

きらきらした世界に心奪われて、載っている女の子たちもみんな大人っぽくて可愛くて、都会への憧れが強くなっていきました。

欲しいものに丸をつけては、これもいいな、あれもいいなと妄想を膨らませました。
それから、好きな男の子と両思いになるおまじないなんかも載っていて、それをこっそり実践したりしていました。

『セブンティーン』中学生時代

こっそり『ニコラ』を愛読していた私ですが、中学生になると、既にお姉ちゃんがいる子達が『ノンノ』や『キャンキャン』を読んでいます。

えー大人だなーーと思い、本屋さんで覗いてみたけど、私にはあまり響かず。
代わりに手に取ったのが『セブンティーン』でした。

当時はあの木村カエラちゃんが現役モデル!
私が好きだった特集は『モデルたちのセルフコーデ1週間』
可愛いモデルさんたちが1週間、色んな組み合わせのお洒落な洋服を着てポーズを決めています。

なんて素敵なんだろう…
毎日こんなお洒落な服が着られたら、絶対に幸せだなと思いました。

この頃に、初めて友達と高速バスで東京へ買い物に行きました。
初めての東京は刺激的すぎました。原宿の竹下通りでめっちゃ派手な黄色のパーカーを買ったのだけ覚えてます。

マセガキだったので彼氏もできたりして、『デートコーデ特集』なんかも熱心に読んでました。
同じものは買えないけど、ちょっと遠くのショッピングモールで同じような服を探して買っていました。(近所で買うと友達と被る!被りだけは絶対に嫌でした)

だんだんと自分に自信を持つようになり、『私はオシャレが好きだ』と自覚するようになりました。

この時代はオシャレ=ギャルみたいな感じだったので、自分もギャル予備軍みたいな格好でした。
今思うと全然似合ってない!

『ViVi』『Zipper』高校生時代

高校時代はとにかくバンドブームで、今で言う邦ロック(昔はロキノン系とか言った)が大好きでした。
特に好きになったファッションアイコンは、シャカラビッツのUKIちゃん。
UKIちゃんが着るような服がたくさん載っているZipperをこよなく愛していました。
Zipperはカルチャーページも本当に面白くて、連載漫画も最高でした。

パッチワークだらけのデニムロンスカとか、バンドTにダメージとフリルの加工があるTシャツとか、とにかくそんな変な服を買ってました。
原宿の古着屋も行ったな〜ベルベルジンとかシカゴとか。

この頃からサブカルに目覚めていったんだと思います。
(ちょうど上の画像のZipper、持ってた…!!!あのヘアピンめっちゃ覚えてる)


一方で、サブカル的な女はモテない、という現実的な私もいました。
なので、『モテるためのファッション』を研究するため、ViViも読んでました。

いま思うと全然似合ってないけど、当時は『これ着ときゃモテるっしょ』的な感じの服も一応買ってました。
なんだろ、このあざとさ。笑
やっぱモテる女=ギャルな風潮だったので、ちょっとギャルよりな服も着てたな〜
目指してたのは【清楚ギャル】ってかんじだけど、ほんっとに似合ってなかったと思う。

好きな服着ろよ…

『カジカジ』大学生時代

大学はサブカル魂に火をつけました。
入学したのが文学部というバリバリのオタクの集まりみたいな学部だったので、多種多様なオタクがいました。
中にはやはりファッションオタクもいたりして、やれ装苑だとかやれVOGUEだとか色々勧められたけど、わたしがハマったのは謎に関西の雑誌『カジカジ』でした。

カジカジは関西発祥の雑誌で、載っているショップもほぼ関西!
今までファッションの聖地は東京だと思っていたのが、『関西ってめっちゃお洒落やん』と思わせてくれた雑誌。

当時付き合っていた彼氏と2泊3日で大阪旅行に行き、カジカジに載ってるショップを巡るくらいハマりました。

東京の雑誌にはない【ゆるさ】というか【お茶目さ】というか、、なんともいえないセンスがほんとに好きだった!!!

ブランドだとBEAMS BOYやチャオパニックにハマってました。
未だに当時買ったBEAMS BOYのチロリアンテープのロンスカ大事にしてます。笑

メンズ服の可愛さにも気づき、自分用にメンズ服を買うことも増えました。
彼氏に買わせて、シェアしたりもしてました。

サークルには所属せず、とにかくバイト三昧。バイト代をすべてファッションに注ぎ込んでました。

勉強しろよ。

『FUDGE』OL時代


就職を機に上京し、学生時代の彼氏とはお別れ。
バリバリのキャリアウーマンを目指し、東京をヒールで闊歩する女に👠

いやほんと似合わないからヤメテ…って思うんだけど、働き出したらストレスで買い物がやめられなくなった!!!

しかもまわりの社会人たちはみんな【いい服】を着ている…高そうなブランドの服、高そうなブランドのバッグ、高そうなブランドの時計…

負けてられねー!!!
と謎の負けず嫌いを発揮し、ボーナスでプラダやバレンシアガを買うような女に。
コートはポール&ジョーだったし、ヒールはダイアナで買ってたし、とりあえずshipsとかアローズとかで服買っとけばいいっしょと思ってた。

当時のクレカは上限マックスで、常にボーナス払いでした…まじ怖いわ自分。

そんな【洗練された都会の女】を目指した私、読む雑誌はFUDGEです!!

え〜まじかよ〜急にどうした!?

ありとあらゆる高級ブランドを着こなす外人モデルたち…見てるだけでうっとりするので、『これは画集だ』とか言いながら毎月買ってました。

お前は一体何者だよ…


『mini』まさかの原点回帰なアラサー

なんやかんやバリキャリを目指すのはやめて、いろんな職を転々とした結果、かつての知り合いたちと会社を立ち上げることになった今。

しばらく雑誌も買ってませんでしたが、最近ちょくちょく買うのはまさかの『mini』です。

このスリッパ愛用してた〜♡笑

ストリート女子をメインとする雑誌で、たぶんターゲットは20代前半くらいなのかなーと思うけど…
とにかく載ってる服が全部可愛い!!!

なんやかんやあってやはり高校時代にハマったZipper、そして大学時代のカジカジの流れを汲み、サブカルアラサー女に育った私は、今でもminiを愛読しています。

30代だったらInRedとかOggiとかみんな読んでんのかなー?と思うけど、、こういうのは全然興味惹かれないんだよなーーー

最終的には『モテたい』『相手に良く思われたい』という煩悩から解き放たれ、『自分の好きな服を着ている自分がいちばん可愛い!!!』という、自分至上主義に到達したので、20代とか30代とか関係なく、すきな服着てすきな雑誌を読んでます。


もちろんTPOは弁えるのでいつでもどこでもストリート女ではありませんよ。
打ち合わせの日はジャケット着るし、取引先との会食はちょっと大人めなワンピースとか着ます。

でも普段の服は、好きなの着てええやないかい!!!

好きな服着て生きる幸せ

こんな風に生きられるようになったのも、自由な服装で仕事ができる今の仕事環境のおかげだし、いろんな人や作品や風景と出会って、自分が成長してきたからだろうな〜と

自らの半生を振り返って思いました。

好きな服着てる自分は本当に最高に可愛い。
無敵です。

年齢とか性別とか体型とか、そんなん関係なくね。
誰がどう言おうと、私は可愛い!!!!!!!!

似合ってるかどうかはよくわからないんだけど、好きで着てるからいいんです。

今はそんな図太いおばちゃんになりました。

ファッションが好きでよかった。


P.S.てか昔の雑誌って安くね!?

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