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エニアグラムプライマリーコース✨~本質を探るための「潜り方」を教わったら、豊かな生き方が見えてきた。ワークショップデザイナー・三谷さんの場合。

【エニアグラムプライマリーコース】

三谷賢さん:大学で学生支援の業務に携わる。2023年1月 自主プライマリーコース受講。

三谷さんと初めて会ったのはWSD(ワークショップデザイナー/青山学院大学の社会人向け履修証明プログラム)。その後、SunBirth2の自主プライマリーコースに参加したところ、他者から「スゴイ!」と言われることがモチベーションになるタイプだと分かりました。大学で学生支援を行う三谷さん。自分の内面が見えてきたことで学生支援に対する気持ちに変化も??
*プライマリーコースは日本エニアグラム学会の初級コースプログラムで、認定ファシリテーターは自主開催することができます。
(インタビュアー:わたなべまりこ)

―WSD時代のニックネームで「ケンちゃん」と呼ばせていただきますが(笑)。エニアグラムのタイプを知って、自分の性格をどう思ったかを聞かせていただけますか? 

WSDに通っていた当時は学生団体のお世話係をやっていて、研修をやることもあったんですね。でも普通にやってもみんな聞いてないし、もっとうまくやる方法ないかな、って思っているときにWSDを知ったんです。たまに研修が上手くいって、すごく面白かったですとか、三谷さん何でも知ってるんですねとか言われると、やっぱりいい気になるんですよ(笑)。

WSDの門をたたいたのも、言葉にすれば「学生に還元したいから」という理由だったんですけれど、もしかしたらその裏には……それによって「三谷さんすごいですね」って言われたかったんだろうなって。 

―その自分の行動をどう思いますか。 

(タイプの動機に)突き動かされたのかな、って思いますね。よく周りに、なんでそんなに学生のために動けるの?って言われることがあって。業務としてあてがわれた以上のことをやっていたし、プライベートのお金と時間を使って学生のためにやっている。それだけ自分を突き動かしているし、何なら「業務外でやっていてすごいね」って周りに言われるのも若干嬉しいんですよね(笑)。僕にとってはそれがモチベーションにもなるので、そうするともう、次から次へといろいろなことをやりたくなる。

―疲れないですか? お金も時間も体力も使って…普通そんなことはやらないですよね。

体力的にしんどいというのはあります。でもワークショップやって、すごく楽しかったと評価してくれる人がいるだけで走り続けられる。それが自分のエネルギーになっているので。無限に走れるくらいの感覚になるときあります。「疲れるけどくたびれない」という感じ。

―自分のタイプが分かって、変わったところはありますか? 

感覚的にはめちゃくちゃ変わったと思っています。開眼したレベルで……救われたくらいに思いました。WSDにいたときは、(学びを)学生に還元したいという言い方をしていた。世間に受け入れてもらうためにそういう「しつらえ」にしていた感じ。

自分がやったことを誰からも評価されなかったら、僕はふてくされると思う。でも「すごいって思われたいんです」って言ったら、人からどう見られるかって思ったときに……そのままは言えないじゃないですか(笑)。そこを、僕なりの周りへの適応で「学生に還元したいんです」っていう言い方をしているのかな、と。でも自分のタイプが出てきたときに、それがモチベーションで動いている人がいていいんだ!って思ったんです。

そして実際そういう人(賞賛のために行動する人)がいるのも分かったんですよね。そこがギラギラして嫌な感じがするのも、同族嫌悪なのかな、とか。自分は本当はやりたいのにできないから、それをやっちゃっている人が実はちょっとうらやましいとか。本当は俺はもっとすごいぜって思っているのかとか……ちょっと引っかかるところがあって。

エニアグラムを受けて、もしかしたらこれかな?と思うタイプが出てきたとき、(すごいと言われたい自分を)隠していたけれどこれでいいんだ!と思って楽になったというか解放されたというか。むしろそれ全開でいこうぜ、でも世の中に適応するところはそのままで……って思ったんですよね。

それでも、学生のために。
評価を貪欲に求めつつ、
誰かに貢献する気持ちは絶対忘れない。
学生たちにエニアグラムのワークショップを実施し、
「自分らしさとは?」を伝える。

質問票をやると最初タイプ7が出て、これは半分分かるけど半分納得していないような感じだったんです。(Sunbirth2の)体験会ではタイプ7が出たんだけれど、自分のタイプもちょっと出てきて。で、解説を聞いたら、どう考えてもそのタイプが自分のことにしか聞こえなくて。新しいものが見える気がしてプライマリーに行かせていただいて、あ、これは間違いないって。初日で分かった。

―初日でもまだタイプ7って言っていましたよね。

テストすると7が出るんですよ。でも、理想とかペルソナで答えていることもあるって聞いたときに、たぶんそうだなって。理想か建前か社会的な自分かわかりませんけれど、それで答えている自分を剝いでいくと、根本では自分のそのタイプを持っているんだな、って、すごく安心したんですよね。これでいいんだって自分で自分にOKと言えた。だから、すごいって言われたいってワチャワチャ動いている自分のことを「いいんだよ、お前はそれなんだから。むしろどんどんやれ」って思えたというか。

―他の人もエニアグラムやった方がいいんじゃないかと思うんですけど。

すごく思います。学生にエニアグラムを使ったワークショップをやったときに、あ、これ就活サイトでやったことあります、って言われました。そういう学生たちと2~3時間対話を続けていくと、最初に出たタイプって本質の自分というよりは、親から言われている自分だったり、こうすると周りが喜んでくれたり、そういうものかもしれないとぽつりぽつりと言い出し始めるんですよね。

今なら言えるけれど、ネットやAIで質問に答えるだけで(タイプが)分かるわけがない。単に一消費者としてそういう調査を消費するだけだと、すごく表面的なものしか出なくて、結局役に立つか立たないか分からないものを掴まされるだけ。むしろちゃんと学んで、本質じゃないペルソナもあると知ったうえで、丁寧にそれを探っていくだけで、相当楽になれるし自信を持てるんだろうなって思いましたね。

─エニアグラムって一言で説明するのは難しいんですが、あえて一言で言うとしたら何ですか?

んーーーーー。世の中的には性格類型論なんでしょうけれど、僕が思うのはそこじゃない感じがします。探索していく過程とか、自分の中で一致させていく過程みたいなのが。

―プロセスなのかな。タイプを決めて終わりじゃないですもんね。

むしろそこがスタート地点じゃないですか。類型論なんだけれどプロセスみたいな感じがするんですよね。自分の本質を知るための探索方法みたいな。タイプはあくまで目印で、そこまでの潜り方を教えてくれる。僕が二人から教わったのはそれで、潜り方を教えてもらったっていう気がする。

タイプを決めて、終わりではない。
三谷さんにとってエニアグラムは
自己探索をする「潜り方」を
教わったようなもの。

 ―そういうふうに思っていただけるのはすごくありがたいです。まさに私たちが伝えていきたいのはそれです。タイプが分かってはい、おしまい、ということではないですね。何だろうな、って自分を見ていくのが大事。そこで捕まえたものがたまたま自分のタイプだった、っていうだけの話なので。 

自分のタイプが分かりかけたとき、全力でもがこうって決めていたんですよ。うまくいかないことも含めて変にカッコつけないで、自ら丸裸になって、分からないことはわからないって言って。それができる安心感もありましたし、そこで変に斜に構えるのはよっぽどカッコ悪いなってあの時思ったんですよね。それっぽくやることはいくらでもできるんですけれど、それって違うなって思って。

―ファシリテーターがタイプを決めつけるのはダメなんです。でも(それまでの関係性もあって)最初にタイプ7って言われたときに「どこで気づくかな」って思ってしまって(笑)。もちろん、わかるまでそのままでいいって、タイプをはめることは避けるんですが。エニアグラムってそういうところがいいなって思うんですね。タイプをファシリテーターが決めちゃうとね……。

意味がない。潜ることに意味があるので。そこで掴むことは何でもいいって思いますよね。確かに誘導することはいくらでもできると思うけれど、努めて二人がそれをされないようにしていたのもすごく感じたので。そこは大事にしたいと思って、共感しています。 

―ありがとうございます! ではこれからプライマリーを受ける方、エニアグラムを始めようという方に対して、一言お願いします。

僕にとってのエニアグラムって、最初は性格診断みたいなものに見えたんですけれど。コースを受けていく中で自己探索、自分の本質を探っていくような……「潜り方」が自分の中ではしっくりする。ダイビングみたいに、こうすると自分の深いところに潜っていけますよ、って教えてもらえる感じで。自分のタイプが見つかったこと以上にじっくりと自分を探索していくことの面白さがあったり、それを人に伝えられる実感を持てたりというのがすごく良かった。

単にタイプが分かるとか、診断ができるようになるということではなく、それ以上に豊かな、いろいろなことに応用できる考え方とかやり方とか生き方とか。そういうものを学ばせていただける場所かなって思います。
……って、また優等生的な(笑)。

―ぜひぜひ、ファシリテーターになってください(笑)。ありがとうございました。


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