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意外と知らない女子アイスホッケーの歴史

いよいよ2021年IIHF女子アイスホッケー世界選手権がカナダのカルガリーで始まりました!すでに終了した男子の世界選手権はカナダが27回目のタイトルを獲得しましたが、女子はどのチームがチャンピオンに輝くでしょうか(過去5回は米国が優勝)。

始まりは今から130年前

今回は、女子ホッケーの歴史について少しふれたいと思います。

米国で最初に女子の国際ホッケー大会が開催されたのは100年以上も前の1916年。会場はオハイオ州クリーブランドでした。カナダでは、それより以前の1891年までさかのぼります。オンタリオ州オタワ市で最初の試合が開催されたと女子ホッケー協会は伝えています。

Women's Hockey Lifeによると、「女性のホッケー」の記録として残されている最も古いものは1890年ごろの写真です(出典:Ottawa Citizen)。カナダ総督のオタワ公邸リドーホールでスタンレー卿夫妻が主催したスケートパーティーにて、男女ともにゲームをしている様子が写っており、女性は足首までのドレスを着てプレーしていたのが分かります。ちなみにプロリーグは1900年まで生まれていません。

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20世紀に入ると、女子ホッケーは特に大学のチームでのプレーが一般的になっていきます。また、大学以外のアマチュアクラブも出来始めました(写真出典:JSTOR DAILY)。

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その頃には、男子ホッケーに近いギアを身につけるようになりました(写真出典:bustle)。興味深いのは、女性ゴーリーが最初にマスクを使用したのが1927年。クイーンズ大学(カナダのオンタリオ州)のエリザベス・グラハム選手は、自分の歯を守るために「フェンシング用のマスク」を着用したそうです。

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第二次世界大戦後、女子ホッケーは長い間行われていませんでしたが、1970年代になって再び人気が出始めました。

それでも、冬季オリンピックで女子アイスホッケーが競技種目に加わったのは1998年の長野大会から。男子の競技種目スタートから70年後。なんと、オタワ市で最初に女子の試合が行われてから数えると107年後になります。

「女性がホッケーをしているのは、男性のゲームの中で女性になろうとしているわけではなく、ホッケーが大好きだからです」-カミ・グラナート(98年冬季五輪の米国女子アイスホッケー代表キャプテン、金メダリスト)

二強を追う欧州勢

IIHFによると現在、女子アイスホッケーの世界ランキング1位は米国、2位がカナダとなっています。この二強をフィンランド、ロシア、スイスが追っている形で、日本も6位と健闘しています。

ちなみに、オリンピックでの金メダルは、米国が2回、カナダが4回獲得していますので、やはりこの北米の二カ国が圧倒的に強いことが分かります。理由は過去100年余りの間に、経済面や施設面の充実に加えて、社会的・教育的、また商業的な認知度の高まり等、さまざまな要素があると考えられます。

さて、2021年女子アイスホッケー世界選手権が8月20日から始まりました。日本女子代表はグループBで21日にデンマークと対戦し1-0で勝ちました。23日にはチェコ、24日にハンガリー、26日にドイツと対戦します!決勝戦は現地8月31日です。

女子ホッケーの歴史を少しだけ思い浮かべて、好きなチームを応援してみませんか?

試合スケジュールは下記からご確認いただけます。


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