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スポーツセーフティ

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ケガなく安全にスポーツを楽しむために、知っておくべき「スポーツセーフティ」のトピックをまとめています。
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EAP(緊急時対応計画)の作り方

ジョンズ・ホプキンス大学によると、米国では約3,000万人の子供と10代の若者が何らかの組織化されたスポーツに参加しており、毎年350万人以上の負傷者を出しています。スポーツ傷害による死亡はまれですが、スポーツ関連による主な死亡の原因は脳損傷だそうです(*¹)。 これらのスポーツ傷害の半分は、安全装備を適切に使用したり、競技環境を改善したり、ケガ防止のためのスポーツ規則に従うことで防げるものです。それでもスポーツにケガはつきもの。有事の際に備える準備、それがEAPです。

映画『コンカッション』から学ぶ脳のスポーツセーフティについて

皆さんは『コンカッション』(米2015年、ピーター・ランデズマン監督)という映画を観たことはありますか? コンカッションは日本語で「脳震盪」のこと。スポーツ関連の映画は結構ありますが、これは実話に基づく話で、スポーツセーフティの観点からお薦めです。 あらすじウィル・スミス演じるナイジェリア出身の病理医ベネット・オマル博士が、亡くなった元アメリカンフットボール選手のマイク・ウェブスターを検死。50歳なのにアルツハイマー型認知症のような症状がみられたことから、アメフトとの因果関